提出を催促するときは、急かすことよりも、相手が動きやすい形で確認することが大切です。
言い方が強すぎると関係がぎくしゃくしやすく、逆にやわらかすぎると期限が伝わらず、対応が後回しになりがちです。
大事なのは、やさしい言い回しとはっきりした期限確認を両立させることです。
この記事では、提出を催促するときの言い方を、すぐ使える例文つきでわかりやすくまとめます。
提出を催促するときの言い方でまず押さえたいこと
催促ではなく「確認」として伝える
提出がまだの相手に連絡するとき、最初から「まだですか」「遅れています」と言うと、責められている印象が強くなります。
そのため、最初の一通は 催促 ではなく 確認 の形にするとやわらかく伝わります。
たとえば、次のような言い方です。
- ご提出状況はいかがでしょうか
- 念のため確認のご連絡です
- 行き違いでしたら申し訳ありません
- ご対応状況をご共有いただけますと幸いです
相手に「責められている」と感じさせず、自然に返事や提出につなげやすくなります。
期限と必要な行動ははっきり伝える
やわらかい言い方を意識しすぎると、何をいつまでにすればいいのかが曖昧になることがあります。
提出を催促するときは、次の2点を必ず入れましょう。
- 何を提出してほしいのか
- いつまでに対応してほしいのか
たとえば、
「資料のご提出をお願いいたします」だけでは弱く、
「〇月〇日(火)17時までに、参加申込書をご提出いただけますと幸いです」とすると、相手が動きやすくなります。
行き違いへの配慮をひと言入れる
提出催促の印象をやわらげるうえで、とても使いやすいのが行き違いへの配慮です。
よく使われる一文は次の通りです。
- すでにご提出済みでしたら、行き違いにて失礼いたしました
- 本メールと行き違いでご対応いただいている場合はご容赦ください
- すでにお送りいただいておりましたら申し訳ありません
このひと言があるだけで、相手に与える圧がかなり下がります。
提出を催促するときの言い方|やわらかく伝わる基本フレーズ
提出を催促するときは、言い回しをいくつか持っておくと便利です。
ここでは、そのまま使いやすい表現を場面別にまとめます。
やわらかく確認したいときの言い方
- ご提出の状況について、念のため確認させてください
- 先日お願いしておりました件、その後いかがでしょうか
- ご確認のうえ、ご対応いただけますと幸いです
- お手すきの際にご確認をお願いいたします
- 進捗だけでもご共有いただけますと助かります
期限を自然に伝えたいときの言い方
- 恐れ入りますが、〇日までにご提出をお願いいたします
- 進行の都合上、〇日17時までにいただけますと助かります
- お手数ですが、〇日中にご対応いただけますでしょうか
- 可能でしたら、〇日までを目安にご提出をお願いできますと幸いです
少し強めに確認したいときの言い方
- 再度のご連絡で恐縮ですが、期限が近づいておりますため、ご確認をお願いいたします
- 念のための再送です。〇日までにご提出をお願いできますでしょうか
- 進行上必要となるため、恐れ入りますが本日中のご対応をお願いいたします
「強め」といっても、感情をのせるのではなく、事情と期限を明確にするのがポイントです。
提出期限を確認するときの言い方|タイミング別の例文
同じ提出催促でも、送るタイミングによって適した言い方は変わります。
期限前に確認するとき
期限前は、催促というよりリマインドに近い伝え方が向いています。
例文
お世話になっております。
先日お願いしておりました〇〇の提出につきまして、提出期限が〇月〇日となっておりますため、念のためご連絡いたしました。
ご不明点などございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
期限前は、まだ相手を追い込む段階ではありません。
「念のため」「ご不明点があれば」という言葉を入れるとやわらかくなります。
期限当日に確認するとき
期限当日は、やわらかさを保ちつつ、今日が締切であることを明確に伝えましょう。
例文
お世話になっております。
〇〇の提出について、締切が本日となっておりますため、ご確認のお願いでご連絡いたしました。
恐れ入りますが、本日17時までにご提出いただけますと幸いです。
すでにご対応済みでしたら、行き違いにて失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
期限後に確認するとき
期限を過ぎたあとは、遠慮しすぎると伝わりません。
ただし、責め口調にはしないことが大切です。
例文
お世話になっております。
先日お願いしておりました〇〇につきまして、提出期限を過ぎておりますため、状況確認のご連絡を差し上げました。
恐れ入りますが、現在のご状況とあわせて、ご提出予定日をお知らせいただけますでしょうか。
本メールと行き違いでご対応いただいている場合はご容赦ください。
よろしくお願いいたします。
期限後は、ただ「早くお願いします」と言うより、提出予定日を確認するほうが実務的です。
相手別に使える提出催促の例文
提出を催促するときの言い方は、相手との関係によって少し変えたほうが自然です。
社内の同僚に送る場合
同僚には丁寧さを保ちつつ、必要以上に硬くしないのがコツです。
例文
お疲れさまです。
〇〇の提出について、念のため確認です。
本日が締切になっているので、まだでしたら本日中に対応をお願いできますか。
もし難しければ、提出できそうな時間だけ教えてもらえると助かります。
上司・先輩に確認する場合
上の立場の相手には、催促感を抑えて確認ベースで伝えます。
例文
お疲れさまです。
先日お願いしておりました〇〇の件につきまして、確認のためご連絡いたしました。
進行の都合上、〇日までに必要となるため、ご提出のご予定をお伺いできれば幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
取引先に送る場合
社外では、行き違いへの配慮と締切の理由を添えると角が立ちにくくなります。
例文
いつもお世話になっております。
先日お願いしておりました〇〇の件につきまして、ご確認のためご連絡差し上げました。
弊社内の進行上、〇月〇日までに必要となっておりますため、恐れ入りますがご提出状況をお知らせいただけますと幸いです。
すでにご対応いただいておりましたら、行き違いにて失礼いたしました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
チャットで短く伝える場合
チャットは短くてよいですが、ぶっきらぼうになりやすいので注意が必要です。
例文
- お疲れさまです。〇〇の提出、念のため確認です。今日中にご対応いただけそうでしょうか。
- 先日お願いした〇〇について、進捗だけでも教えていただけると助かります。
- すでに対応済みでしたら失礼しました。未提出でしたら、〇時までにお願いできますか。
提出を催促するときに避けたい言い方
やわらかく期限を確認したいなら、避けたほうがよい表現もあります。
| 避けたい言い方 | やわらかい言い換え |
|---|---|
| まだ提出されていません | ご提出状況を確認させてください |
| いつ出せますか | ご提出予定日をお知らせいただけますでしょうか |
| 早く出してください | 〇日までにご提出いただけますと助かります |
| 何度も言っていますが | 再度のご連絡で恐縮ですが |
| 遅れているので困ります | 進行の都合上、〇日までに必要となっております |
特に避けたいのは、次の3つです。
相手を責める言い方
- なぜまだ出していないのですか
- 期限を守ってください
- 何度言えばわかりますか
こうした表現は、内容が正しくても反発を生みやすくなります。
曖昧すぎる言い方
- なるべく早めにお願いします
- できれば提出してください
- 落ち着いたらお願いします
やわらかく見えても、相手が後回しにしやすい表現です。
やさしく、でも具体的にが基本です。
逃げ道のない言い方
- 今日中に絶対出してください
- 今すぐ対応してください
- できないなら困ります
本当に緊急でない限り、強い断定表現は避けたほうが無難です。
提出を催促するときのメール・チャットのテンプレート
ここでは、コピペしやすい形でテンプレートをまとめます。
やわらかく確認するテンプレート
お世話になっております。
先日お願いしておりました【提出物名】について、念のため確認のご連絡です。
恐れ入りますが、ご提出状況をお知らせいただけますと幸いです。
すでにご対応済みでしたら、行き違いにて失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
期限を添えて確認するテンプレート
お世話になっております。
【提出物名】の件につきまして、提出期限が【〇月〇日〇時】となっておりますため、ご連絡いたしました。
お手数ですが、期限までにご提出いただけますと幸いです。
ご不明点がございましたら、お知らせください。
よろしくお願いいたします。
期限後に再確認するテンプレート
お世話になっております。
先日お願いしておりました【提出物名】につきまして、期限を過ぎておりますため、確認のご連絡を差し上げました。
恐れ入りますが、ご提出予定日をご共有いただけますでしょうか。
本メールと行き違いでご対応いただいている場合はご容赦ください。
よろしくお願いいたします。
提出を催促した後の対応で印象は変わる
提出催促は、送ったあとの対応まで含めて印象が決まります。
提出されたら短くお礼を返す
催促後に提出してもらえたら、短くてもよいのでお礼を返しましょう。
例文
- ご提出ありがとうございます。確認いたします。
- ご対応ありがとうございました。助かりました。
- 早速のご提出、ありがとうございます。
これだけでも、次回のやりとりがかなりスムーズになります。
遅れた理由を必要以上に追及しない
相手に事情を聞く必要がある場面もありますが、提出物を回収したいだけなら、理由の深掘りはしないほうが関係を悪くしにくいです。
まずは、
提出してもらうこと
次の期限をそろえること
を優先しましょう。
次回は締切の伝え方を改善する
提出催促が何度も発生するなら、相手だけでなく、依頼の出し方にも改善余地があります。
たとえば、最初の依頼時に次を明確にしておくと、催促の回数を減らしやすくなります。
- 提出物の名前
- 提出先
- 締切日時
- 形式(PDF、Excel、フォーム入力など)
- 遅れそうな場合の連絡方法
催促の言い方を工夫することも大切ですが、催促しなくても動ける依頼文にすることはもっと大切です。
まとめ
提出を催促するときの言い方は、やわらかさと明確さのバランスが重要です。
ポイントを整理すると、次の通りです。
- 最初は「催促」より「確認」の形で伝える
- 行き違いへの配慮を入れて印象をやわらげる
- 「何を・いつまでに」を具体的に書く
- 期限後は責めずに、提出予定日を確認する
- 提出後はお礼を返し、関係を整える
提出を催促すること自体は、失礼ではありません。
大切なのは、相手を追い詰める言い方ではなく、相手が動きやすい言い方を選ぶことです。
「やわらかく確認する」「期限ははっきり伝える」。
この2つを意識するだけで、提出催促の印象は大きく変わります。
