メールや資料を再送するとき、いちばん悩みやすいのが「しつこく見えないか」という点です。
実際、再送そのものが失礼なのではなく、相手に責められている感じや急かされている感じを与えてしまうと、印象が悪くなりやすくなります。
だからこそ大切なのは、再送の事実を伝えることよりも、相手が確認しやすい言い方に整えることです。
この記事では、再送するときに使いやすい一言、感じよく確認してもらうための書き方、すぐ使える例文をまとめて紹介します。
ビジネスメールを中心に、社内連絡やややカジュアルなやり取りにも応用しやすい形で解説します。
再送するときの一言で押さえたい基本
再送の一言は、長く凝る必要はありません。
ただし、次の3点が入ると、相手に伝わりやすくなります。
1. 再送した理由がわかること
たとえば、ただ「再送します」だけだと、少し事務的で冷たく見えることがあります。
そこで、
- 念のため
- 確認のため
- 行き違いの可能性もあるため
- 添付を見つけやすいように
といった理由をやわらかく添えると、印象がかなり変わります。
2. 相手にしてほしいことが明確であること
再送メールは、送ること自体が目的ではありません。
多くの場合は、相手に
- 内容を確認してほしい
- 返信してほしい
- 添付を見てほしい
- 日程や内容を確定してほしい
という目的があります。
そのため、最後は
「何をしてもらえればよいか」
がわかる形で締めるのが大切です。
3. 相手への配慮が入っていること
再送時に印象をやわらげるのは、次のような一言です。
- お手数をおかけしますが
- お忙しいところ恐縮ですが
- 行き違いでしたら失礼いたしました
- ご都合のよい際にご確認いただけますと幸いです
再送は、内容によっては相手に負担をかける連絡です。
だからこそ、確認をお願いする前に配慮を置くと、感じのよさが出ます。
感じよく確認してもらう一言の言い換え
まずは、再送時に使いやすい一言を、場面別に整理しておきます。
やわらかく確認をお願いしたいときの一言
| 使いやすい一言 | 印象 |
|---|---|
| 念のため再送いたします。ご確認いただけますと幸いです。 | 定番でやわらかい |
| 先ほどの内容につきまして、見落とし防止のため改めてお送りします。 | 事務的すぎない |
| ご確認用に再度お送りいたします。 | 短く自然 |
| 先日のメールを再送いたしますので、お時間のある際にご確認ください。 | 圧が弱い |
| 行き違いの可能性もございますので、念のため再送いたします。 | 配慮が伝わる |
返信や対応をお願いしたいときの一言
- お手数ですが、ご確認のうえご返信いただけますと幸いです。
- ご都合のよいタイミングでご確認いただけますと助かります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご対応をお願いいたします。
- 差し支えなければ、○日までにご連絡いただけますと幸いです。
- ご確認後、問題なければその旨ご返信ください。
行き違いへの配慮を入れたいときの一言
- 行き違いでしたら失礼いたしました。
- すでにご確認済みでしたら、どうぞご容赦ください。
- すでにご対応いただいておりましたら申し訳ありません。
- 万一入れ違いになっておりましたら、失礼いたしました。
- 重ねてのご連絡となりましたら恐縮ですが、念のため再送いたします。
添付ファイルや資料を再送するときの一言
- 添付ファイルを再度お送りしますので、ご確認をお願いいたします。
- 念のため、資料を再添付のうえお送りします。
- 前回添付分が見つけにくいかと思い、改めて添付いたしました。
- ご確認いただきやすいよう、再度資料をお送りします。
- 添付漏れ防止のため、本文とあわせて再送いたします。
再送メールを感じよくする書き方
一言だけでなく、メール全体の組み立ても大切です。
再送メールは、次の順番で書くとまとまりやすくなります。
件名は「何の再送か」がすぐわかるようにする
件名が曖昧だと、相手が開く優先順位をつけにくくなります。
例としては、次のような形が使いやすいです。
- 【再送】お見積書ご確認のお願い
- 【再送】4月28日打ち合わせ日程のご確認
- 資料再送のご連絡
- 契約書データ再送のお願い
件名で大事なのは、「再送」であることと「何についてか」がひと目でわかることです。
ただし、毎回強い言葉を入れすぎると圧が出るため、「至急」は本当に急ぎのときだけに絞りましょう。
冒頭で前回の連絡に触れる
再送メールでは、いきなり本題に入るよりも、まず前回のメールに軽く触れると自然です。
たとえば、
- 先日お送りした件につきまして、念のため再送いたします。
- 先ほどお送りしたメールについて、添付を含めて再度お送りします。
- ○月○日にお送りした資料の件で、改めてご連絡いたします。
この一文があるだけで、相手は「どの話か」をすぐ思い出しやすくなります。
お願いごとは一文で明確にする
再送メールでやりがちなのが、配慮を重ねすぎて、何をしてほしいのかがぼやけることです。
たとえば、
- ご確認ください
- ご返信ください
- ご都合をご共有ください
- 問題なければ承認ください
のように、行動を一つに絞って書くと伝わりやすくなります。
さらに期限がある場合は、
- ○日までに
- 本日中に
- 会議準備の都合上、○日午前中までに
のように、理由とあわせて書くと角が立ちにくくなります。
長くなるなら「要点→元メール」の順にする
再送メールは、前回の内容を丸ごと書き直すより、まず今回の要点を短く書き、その下に元メールを残すほうが読みやすくなります。
つまり、
- 再送の一言
- 今回お願いしたいこと
- 必要なら元メールや添付
の順です。
相手が忙しいときでも、上だけ読めば対応できる形にしておくと親切です。
そのまま使える再送するときの一言・例文
ここからは、すぐ使いやすい例文を場面別に紹介します。
必要に応じて、相手との関係や緊急度に合わせて調整してください。
確認だけお願いしたいとき
件名:【再送】資料ご確認のお願い
いつもお世話になっております。
先日お送りした資料につきまして、念のため再送いたします。
お手数をおかけしますが、ご都合のよい際にご確認いただけますと幸いです。
行き違いですでにご確認済みでしたら、失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
返信をお願いしたいとき
件名:【再送】ご回答のお願い
いつもお世話になっております。
先日ご連絡した件につきまして、確認のため改めてメールをお送りしております。
恐れ入りますが、○月○日までにご返信いただけますと助かります。
もしすでにご対応いただいておりましたら、何卒ご容赦ください。
よろしくお願いいたします。
添付ファイルを再送したいとき
件名:資料再送のご連絡
いつもお世話になっております。
先ほどお送りしたメールの添付資料につきまして、見やすいよう改めて再送いたします。
念のため再添付しておりますので、ご確認をお願いいたします。
ご不明点がございましたら、お知らせください。
よろしくお願いいたします。
日程確認をお願いしたいとき
件名:【再送】打ち合わせ日程のご確認
いつもお世話になっております。
先日お送りした打ち合わせ候補日について、念のため再送いたします。
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご都合をご返信いただけますと幸いです。
行き違いでしたら失礼いたしました。
何卒よろしくお願いいたします。
社内向けに少しやわらかく伝えたいとき
お疲れさまです。
先日の件、念のため再送します。
確認できたらで大丈夫なので、見ておいてもらえると助かります。
もしもう確認済みだったら、行き違いごめんなさい。
よろしくお願いします。
再送するときに避けたいNG表現
再送メールでは、少しの言い回しの違いで印象が変わります。
次のような表現は、できるだけ避けたほうが無難です。
相手を責めるように見える言い方
- まだ確認していないようでしたので再送します
- 前回お返事をいただけていないため再送します
- 何度も送っていますが確認いただけていません
これでは、相手に非を突きつける印象が出やすくなります。
言い換えるなら、
- 念のため再送いたします
- 行き違いの可能性もあり、改めてお送りします
- 確認用に再度ご連絡いたしました
のように、責任追及ではなく確認のためという形にするとやわらかくなります。
曖昧すぎて行動がわからない言い方
- 取り急ぎ再送します
- ご確認ください
- よろしくお願いします
これだけだと、相手は
「確認だけでいいのか」「返信が必要なのか」「いつまでか」
がわかりません。
必要に応じて、
- ご確認のうえ、ご返信をお願いいたします
- ○日までにご都合をご連絡ください
- 問題なければご承認いただけますと幸いです
のように、行動を具体化しましょう。
丁寧すぎて読みにくい言い方
配慮を入れようとして、前置きが長くなりすぎることもあります。
たとえば、謝罪・恐縮・お願いが何重にも続くと、かえって要件が見えにくくなります。
丁寧さは大切ですが、再送メールでは短く読みやすいこと自体が配慮です。
再送するときに確認したいチェックリスト
送る前に、次の点を確認しておくと失敗しにくくなります。
- 宛先に不要な人が入っていないか
- 件名だけで用件が伝わるか
- 何を確認してほしいのか明確か
- 期限が必要なら具体的に書かれているか
- 添付ファイルが正しいか
- 行き違いへの配慮が入っているか
- 長文になりすぎていないか
特に、再送時は前回の内容をそのまま送り直すだけになりがちです。
一言添えて、今回の要点を上に置くだけで、印象も実用性も大きく変わります。
再送するときの一言を上手に使うコツ
最後に、実際に使うときのコツを3つに絞ってまとめます。
1. まずは「念のため」で角を取る
再送の一言で迷ったら、まずは
「念のため再送いたします」
を軸にすると失敗しにくいです。
強すぎず、弱すぎず、多くの場面で使えます。
2. 相手に求める行動は一つにする
確認、返信、承認、日程回答など、お願いが複数あると相手は動きにくくなります。
再送メールでは、今回してほしいことを一つに絞る意識が大切です。
3. 期限があるなら理由も添える
ただ「○日までにお願いします」と書くより、
- 会議準備のため
- 手配の都合上
- 修正反映の期限があるため
といった背景があるほうが、納得してもらいやすくなります。
まとめ
再送するときの一言で大切なのは、相手を追い立てることではなく、確認しやすい状態をつくることです。
使いやすい基本形は、次の3つです。
- 念のため再送いたします
- ご確認いただけますと幸いです
- 行き違いでしたら失礼いたしました
この3つを土台にして、
何を確認してほしいのか
いつまでに必要なのか
を短く添えれば、感じよく伝わる再送メールになります。
迷ったときは、丁寧さを足すよりも、短く・明確に・配慮を入れることを意識してみてください。
それだけで、再送の印象はかなり良くなります。
