謝られたときの返し方|やさしく受け止める言い方

誰かに「ごめんね」「申し訳ありません」と謝られたとき、意外と返事に迷うことがあります。

「大丈夫」と言えばいいのか。
「気にしないで」と言うべきか。
それとも、まだ許せない気持ちを伝えてもいいのか。

謝られたときの返し方で大切なのは、相手の謝罪を受け止めながら、自分の気持ちも無理に押し殺さないことです。

この記事では、友達・家族・恋人・職場・LINE・メールなど、場面別に使いやすい返事の例文を紹介します。

目次

謝られたときの返し方は「受け止める・安心させる・今後を伝える」

謝られたときは、ただ「大丈夫」と返すだけでなく、状況に合わせて次の3つを意識すると、やさしく自然な返事になります。

まず謝罪を受け止める

相手が謝ってきたら、最初に謝罪を受け取ったことを伝えましょう。

たとえば、次のような言い方です。

  • 「謝ってくれてありがとう」
  • 「きちんと伝えてくれてありがとう」
  • 「気持ちは受け取ったよ」
  • 「ご連絡ありがとうございます」
  • 「ご丁寧にありがとうございます」

謝罪に対してすぐに許す必要はありません。
ただ、相手の言葉を受け止めたことを示すだけで、会話が落ち着きやすくなります。

相手を安心させる言葉を添える

もう気にしていない場合は、相手が必要以上に落ち込まないように、安心できる言葉を添えるとやさしい印象になります。

  • 「もう大丈夫だよ」
  • 「そんなに気にしなくて大丈夫」
  • 「私は気にしていないよ」
  • 「こちらこそ、気を使わせてごめんね」
  • 「また普通に話せたらうれしい」

特に友達や家族など親しい相手には、少しやわらかい表現を使うと、気まずさが残りにくくなります。

無理に「許す」と言わなくてもいい

まだ傷ついているときに、無理に「大丈夫」「気にしてない」と言う必要はありません。

本当は納得していないのに許したふりをすると、後からモヤモヤが残りやすくなります。

その場合は、次のように返すとよいでしょう。

  • 「謝ってくれてありがとう。でも、少し時間がほしい」
  • 「気持ちは受け取ったよ。ただ、すぐには整理できない」
  • 「今は落ち着いて考えたいから、また話そう」
  • 「謝ってくれたことは分かったけど、今回のことは少し悲しかった」

やさしい返し方とは、相手に合わせて何でも許すことではありません。
相手を責めすぎず、自分の気持ちも大切にする言い方です。

謝られたときに使いやすい基本フレーズ

まずは、どの場面でも使いやすい返事を確認しておきましょう。

状況返し方の例伝わる印象
すぐ許せるとき「大丈夫だよ。謝ってくれてありがとう」やさしく受け止める
相手がかなり落ち込んでいるとき「そんなに気にしないでね。もう大丈夫だよ」安心させる
少し傷ついたとき「謝ってくれてありがとう。でも少し悲しかった」気持ちを正直に伝える
まだ許せないとき「気持ちは受け取ったけど、少し時間をください」感情的にならず距離を取る
仕事で丁寧に返すとき「ご連絡ありがとうございます。承知いたしました」落ち着いた印象
目上の人に返すとき「ご丁寧にありがとうございます。どうぞお気になさらないでください」失礼になりにくい

迷ったときは、
「謝ってくれてありがとう」+「今の気持ち」+「今後どうしたいか」
の順番で考えると、自然な返事になります。

友達・家族に謝られたときの返し方

友達や家族に謝られたときは、かしこまりすぎると距離を感じさせることがあります。
やさしく、少しくだけた言い方のほうが自然です。

軽いミスなら「気にしないで」で十分

遅刻、返信忘れ、ちょっとした言い間違いなど、軽い内容なら、重く受け止めすぎない返事が合います。

例文は次のとおりです。

  • 「全然大丈夫だよ。気にしないで」
  • 「わざわざ謝ってくれてありがとう」
  • 「そんなに気にしなくていいよ」
  • 「大丈夫!また今度でいいよ」
  • 「連絡してくれてありがとう。もう気にしてないよ」

相手が恐縮しているときは、
「謝ってくれてありがとう」
と入れると、謝罪をきちんと受け止めた感じが出ます。

少し傷ついたときは気持ちを短く伝える

親しい相手だからこそ、言葉に傷つくこともあります。

その場合は、無理に明るく返すより、気持ちを短く伝えるほうが関係を修復しやすくなります。

  • 「謝ってくれてありがとう。でも、あの言い方は少し悲しかった」
  • 「気持ちは分かったよ。次からはもう少し言い方に気をつけてくれるとうれしい」
  • 「もう怒ってはいないけど、少しショックだった」
  • 「ちゃんと謝ってくれて安心した。これからはお互い気をつけよう」

ポイントは、相手の人格を責めないことです。

「あなたはひどい」ではなく、
「あの言い方が悲しかった」
のように、出来事や自分の気持ちを中心に伝えると、角が立ちにくくなります。

自分にも非があるときは一言添える

相手だけでなく、自分にも悪かった部分があると感じる場合は、こちらからも一言添えると自然です。

  • 「謝ってくれてありがとう。私も言い方がきつかったかも。ごめんね」
  • 「大丈夫だよ。私もちゃんと確認しておけばよかった」
  • 「気にしないで。お互い次から気をつけよう」
  • 「こちらこそ、少し感情的になってごめんね」

「謝られた側だから何も言わなくていい」と考えるより、必要に応じて自分の反省も伝えると、関係が戻りやすくなります。

恋人や親しい相手に謝られたときの返し方

恋人や好きな人に謝られたときは、返事の温度感が大切です。

軽すぎると本当の気持ちが伝わらず、重すぎると相手を追い詰めてしまうことがあります。

仲直りしたいときの返事

もう許していて、仲直りしたい気持ちがあるなら、今後も関係を続けたいことを伝えると安心感があります。

  • 「謝ってくれてありがとう。もう大丈夫だよ」
  • 「ちゃんと話してくれてうれしかった」
  • 「気持ちは伝わったよ。また普通に話そう」
  • 「次から気をつけてくれたら大丈夫」
  • 「私も少し言いすぎたかも。仲直りしよう」

恋人同士の場合は、
「また普通に話したい」
「仲直りしたい」
という前向きな言葉を入れると、相手も安心しやすくなります。

まだ悲しいときの返事

すぐに笑って許せないときは、無理に明るくしなくて大丈夫です。

  • 「謝ってくれてありがとう。でも、まだ少し悲しい」
  • 「気持ちは分かったけど、すぐに元通りにはなれないかも」
  • 「ちゃんと考えてくれたのはうれしい。ただ、少し時間がほしい」
  • 「今は落ち着いて話したいから、少し待ってね」

大切なのは、相手を突き放すのではなく、今の自分の状態を伝えることです。

仕事・ビジネスで謝られたときの返し方

職場や取引先で謝られたときは、感情よりも「今後どう進めるか」を意識すると、落ち着いた印象になります。

同僚に謝られたとき

同僚からの謝罪には、責めるよりも協力姿勢を見せる返事が向いています。

  • 「大丈夫です。共有ありがとうございます」
  • 「お気になさらないでください。こちらでも確認します」
  • 「ご連絡ありがとうございます。次から一緒に気をつけましょう」
  • 「問題ありません。今後の進め方だけ確認させてください」

仕事では、
「大丈夫です」だけで終わらせない
のがポイントです。

必要であれば、次にすることも一緒に伝えましょう。

上司や目上の人に謝られたとき

上司や目上の人から謝られた場合は、くだけすぎない丁寧な言い方を選びましょう。

  • 「ご丁寧にありがとうございます。どうぞお気になさらないでください」
  • 「ご連絡いただきありがとうございます。承知いたしました」
  • 「お気遣いいただき恐縮です。問題ございません」
  • 「ご確認いただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします」

「いいですよ」「別に大丈夫です」などは、相手によっては少し軽く聞こえることがあります。

目上の人には、
「ご丁寧にありがとうございます」
「承知いたしました」
「問題ございません」
を使うと無難です。

取引先・お客様に謝られたとき

取引先やお客様から謝罪された場合は、相手を責めず、今後の対応に話を移すとスムーズです。

  • 「ご丁寧にご連絡いただきありがとうございます。内容を確認いたしました」
  • 「ご事情について承知いたしました。引き続きよろしくお願いいたします」
  • 「お気遣いいただきありがとうございます。こちらでも確認を進めます」
  • 「ご連絡ありがとうございます。今後の進行に影響がないよう調整いたします」

ビジネスでは、やさしさだけでなく、安心して次に進める言葉が大切です。

LINE・メールで謝られたときの返し方

LINEやメールでは、表情や声のトーンが伝わりません。
そのため、短すぎる返事は冷たく見えることがあります。

LINEでやさしく返す例文

LINEでは、長文にしすぎず、やわらかい一言を足すと自然です。

  • 「大丈夫だよ!謝ってくれてありがとう」
  • 「気にしないでね。連絡くれてうれしかったよ」
  • 「もう大丈夫だから安心してね」
  • 「ちゃんと伝えてくれてありがとう。また話そう」
  • 「少しびっくりしたけど、謝ってくれて安心したよ」

相手を安心させたいときは、
「安心してね」
「また話そう」
を入れると、関係を続けたい気持ちが伝わります。

メールで丁寧に返す例文

メールでは、少し丁寧な表現にすると安心です。

例文を紹介します。

〇〇様

ご丁寧にご連絡いただきありがとうございます。
ご事情について承知いたしました。

こちらでは問題ございませんので、どうぞお気になさらないでください。
引き続きよろしくお願いいたします。

ビジネスメールでは、次の形にすると使いやすいです。

  1. ご連絡へのお礼
  2. 内容を確認したこと
  3. 問題ないこと、または今後の対応
  4. 締めの言葉

「大丈夫です」だけでは少し曖昧に見えることがあるため、
「問題ございません」
「承知いたしました」
「引き続きよろしくお願いいたします」
などを使うと、丁寧で分かりやすくなります。

すぐに許せないときの返し方

謝られたからといって、必ずすぐに許さなければいけないわけではありません。

特に、何度も同じことをされた場合や深く傷ついた場合は、時間を置いて考えることも大切です。

返事を保留したいとき

すぐに答えを出せないときは、返事を保留しても構いません。

  • 「謝ってくれてありがとう。少し考える時間がほしい」
  • 「今すぐには返事ができないので、落ち着いたら話したい」
  • 「気持ちは受け取ったけど、まだ整理できていない」
  • 「今は冷静に話せないかもしれないから、少し時間をください」

このように伝えると、無視するよりも相手に意図が伝わりやすくなります。

許すけれど条件を伝えたいとき

同じことを繰り返してほしくない場合は、やわらかく条件を伝えましょう。

  • 「今回は大丈夫。でも次からは早めに教えてくれると助かる」
  • 「謝ってくれてありがとう。今後は同じことがないようにしてほしい」
  • 「気持ちは分かったよ。ただ、次はきちんと話してから決めてほしい」
  • 「許したい気持ちはあるけど、もう一度同じことがあるとつらい」

ポイントは、過去を責め続けるのではなく、これからどうしてほしいかを伝えることです。

職場でつらい状況が続くなら相談も考える

相手が謝ってくれても、同じ言動が繰り返される場合や、ハラスメントに近い状況が続く場合は、個人間のやり取りだけで解決しようとしないほうがよいこともあります。

その場合は、次のような対応を考えましょう。

  • 日時・場所・内容をメモしておく
  • 信頼できる上司や同僚に相談する
  • 社内の相談窓口や人事に相談する
  • 外部の労働相談窓口を利用する

「謝られたから我慢しなければいけない」ということはありません。
自分の安全や心の負担を守ることも大切です。

謝られたときに避けたいNGな返し方

謝られたときは、返し方によって相手を必要以上に傷つけたり、関係がこじれたりすることがあります。

「別に」とだけ返す

「別に」は短くて便利ですが、冷たく聞こえやすい言葉です。

本当に気にしていないなら、次のように言い換えましょう。

  • 「大丈夫だよ」
  • 「気にしないで」
  • 「もう気にしていないよ」
  • 「連絡してくれてありがとう」

少し言葉を足すだけで、印象がやわらかくなります。

「もういいよ」と突き放す

「もういいよ」は、言い方によっては怒っているように聞こえます。

本当に話を終わらせたい場合でも、次のように言うと角が立ちにくくなります。

  • 「今回はここまでにしよう」
  • 「少し落ち着いてから話そう」
  • 「今はこれ以上話すと感情的になりそうだから、またにしよう」

無理に明るくしすぎる

相手を安心させたい気持ちがあっても、無理に明るくしすぎると、自分の気持ちが置き去りになります。

たとえば、本当は傷ついているのに、

  • 「全然平気!」
  • 「何とも思ってないよ!」
  • 「むしろこっちが悪いよ!」

と返してしまうと、後から苦しくなることがあります。

大丈夫ではないときは、
「まだ少し悲しい」
「時間がほしい」
と伝えても大丈夫です。

謝られた後に気まずくならないためのコツ

謝罪への返事は、その場だけでなく、その後の関係にも影響します。

返事は短くても温度を入れる

長い文章で説明しなくても、温かさは伝えられます。

たとえば、

  • 「大丈夫だよ」
  • 「ありがとう」
  • 「また話そう」

この3つを組み合わせるだけでも、やさしい返事になります。

例文にすると、

「大丈夫だよ。謝ってくれてありがとう。また普通に話そう」

となります。

短くても、相手は安心しやすいです。

許した後は蒸し返しすぎない

いったん許すと決めたなら、何度も同じ話を蒸し返さないほうが関係は戻りやすくなります。

ただし、同じことが繰り返される場合は別です。
そのときは、我慢するのではなく、改めて話し合う必要があります。

自分の気持ちを大切にする

やさしく返すことは大切ですが、自分の気持ちを無視する必要はありません。

謝られたときの返し方は、次のように考えると選びやすくなります。

自分の気持ち返し方の方向性
もう気にしていない安心させる言葉を使う
少し傷ついている気持ちを短く伝える
まだ許せない時間がほしいと伝える
同じことを防ぎたい今後どうしてほしいか伝える
関係を続けたい「また話そう」を添える

相手のためだけでなく、自分の心が納得できる返し方を選びましょう。

まとめ

謝られたときの返し方で大切なのは、相手の謝罪を受け止めつつ、自分の気持ちも大切にすることです。

すぐ許せるなら、

「大丈夫だよ。謝ってくれてありがとう」

と返せば、やさしく受け止める気持ちが伝わります。

まだ傷ついているなら、

「謝ってくれてありがとう。でも、少し時間がほしい」

と伝えても問題ありません。

仕事では、

「ご丁寧にありがとうございます。承知いたしました」

のように、丁寧で落ち着いた表現を選ぶと安心です。

謝られたときは、完璧な返事をしようとしなくて大丈夫です。
謝罪を受け止める言葉、自分の気持ち、これからどうしたいかを少しずつ伝えれば、やさしく自然な返し方になります。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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