讀むと読むの違いは?旧字体はどこで使われる?

「讀む」と「読む」は、読み方も意味も基本的に同じです。

違いは、簡単にいうと次のとおりです。

表記種類読み方意味現代での使い方
読む新字体・常用漢字よむ文字や文章を見て理解する一般的に使う表記
讀む旧字体よむ「読む」と同じ古い文章・固有名詞・デザインなどで使われることがある

現在の文章では、ふつうは「読む」と書きます。

「讀む」は間違いではありませんが、現代の一般的な文章ではかなり古風に見える表記です。

目次

讀むと読むの違いは「旧字体か新字体か」

結論:意味と読み方は同じ

「讀む」と「読む」は、どちらも「よむ」と読みます。

意味もほぼ同じで、次のような内容を表します。

  • 本や文章を目で追って理解する
  • 文字を声に出して言う
  • 状況や相手の考えを推測する

たとえば、現代では次のように書くのが自然です。

  • 本を読む
  • 新聞を読む
  • 空気を読む
  • 相手の気持ちを読む

これを旧字体で表すと「本を讀む」のようになります。

ただし、現代の学校教育・新聞・ビジネス文書・Web記事では、基本的に「読む」を使います。

「讀」は「読」の旧字体

「讀」は、「読」の旧字体です。

旧字体とは、現在広く使われている形よりも前に使われていた漢字の形を指します。

たとえば、次のような関係です。

新字体旧字体

「讀」は、現在の「読」よりも画数が多く、見た目も複雑です。

「読む」は現在の標準的な表記

現在の一般的な文章では、「読む」と書くのが標準です。

「読」は常用漢字に含まれており、学校・新聞・公的文書・ビジネス文書などで広く使われます。

一方、「讀」は常用漢字として通常使う形ではありません。

そのため、特別な理由がない限り、ブログ記事やメール、レポート、仕事の資料では「読む」を選ぶのが自然です。

讀むはどこで使われる?

古い本・昔の新聞・歴史資料

「讀む」は、古い本や戦前の資料などで見かけることがあります。

昔の文章では、現在とは違う漢字の形が使われていたためです。

たとえば、古い文献や復刻版の本では、次のような表記に出会うことがあります。

  • 讀書
  • 音讀
  • 讀本
  • 讀賣

現代の表記に直すと、それぞれ次のようになります。

旧字体を含む表記現代の表記
讀書読書
音讀音読
讀本読本
讀賣読売

古い資料を読むときは、「讀」は「読」と同じ字だと考えると理解しやすくなります。

人名・地名・屋号・社名などの固有名詞

旧字体は、人名・地名・屋号・社名などの固有名詞で使われることがあります。

たとえば、「澤」「齋」「國」などは、今でも名前や会社名で見かけることがあります。

ただし、「讀」は「澤」や「齋」ほど日常的に見かける旧字体ではありません。

固有名詞で旧字体が使われている場合は、本人・団体・作品などが使っている表記を尊重するのが基本です。

デザイン・ロゴ・作品タイトル

「讀」は、古風な雰囲気や重厚感を出したいときに使われることがあります。

たとえば、次のような場面です。

  • 和風デザイン
  • 書道作品
  • 歴史小説のタイトル
  • 古書店・文学系イベントのロゴ
  • レトロな雰囲気を出したい広告

「読む」と書くよりも、「讀む」と書いたほうが、昔の本や古典的な印象が強くなります。

ただし、読みやすさは下がります。

Web記事や商品説明など、読者にすぐ理解してもらう必要がある文章では、基本的に「読む」を使うほうが親切です。

讀むを使っても間違いではない?

意味としては間違いではない

「讀む」は「読む」の旧字体なので、意味としては間違いではありません。

ただし、現代の文章で急に「讀む」と書くと、読者は次のように感じる可能性があります。

  • 古い表記に見える
  • 難しい印象を受ける
  • 誤字なのか意図的なのか迷う
  • 文章全体の雰囲気から浮いて見える

そのため、一般的な文章では「読む」と書くのが無難です。

ブログ記事では「読む」を使うのがおすすめ

SEOを意識するなら、本文中では基本的に「読む」を使うのがおすすめです。

理由は、検索する人の多くが「読む」「旧字体」「讀む 違い」などの現代表記を使うためです。

「讀む」だけを多く使うと、読者にも検索エンジンにも内容が伝わりにくくなる可能性があります。

この記事のように、テーマとして「讀む」を扱う場合は、見出しや本文で説明用に使うのは問題ありません。

ただし、通常の文章では次のように書くと自然です。

  • 本を讀む → 本を読む
  • 漢字を讀む → 漢字を読む
  • 文章を讀む → 文章を読む

引用や正式名称では元の表記を尊重する

古い文章を引用する場合や、作品名・団体名・ロゴなどで「讀」が使われている場合は、元の表記をそのまま使うことがあります。

たとえば、資料の引用で「讀」と書かれているなら、勝手に「読」へ直すと、元の資料の表記を変えてしまうことになります。

このような場合は、必要に応じて次のように補足すると親切です。

原文では「讀」と表記されています。現在の「読」にあたる旧字体です。

読者が旧字体に慣れていない場合でも、補足があれば理解しやすくなります。

旧字体は現在も使われるのか

旧字体は完全になくなったわけではない

旧字体は、現在の一般的な文章ではあまり使われません。

しかし、完全になくなったわけではありません。

今でも次のような場面で見かけます。

使われる場面
人名齋藤、澤田、渡邊など
地名古い地名表記、歴史的表記など
会社名・屋号伝統を出したい名称
歴史資料戦前の本、古い新聞、古文書
デザイン和風ロゴ、看板、作品タイトル

旧字体は、現代文で常に使うものではありません。

一方で、文化的・歴史的な意味を持つ表記として、今も目にする機会があります。

公的な手続きでは使える字に注意が必要

旧字体なら何でも名前に使えるわけではありません。

子どもの名に使える漢字は、常用漢字表や人名用漢字表などに基づいて決まっています。

「読」は常用漢字なので、名前に使える漢字です。

一方で、「讀」は一般的な日本人の出生届で使える漢字としては扱われていません。

名前に旧字体を使いたい場合は、思い込みで判断せず、法務省の「子の名に使える漢字」などで確認することが大切です。

読む・詠む・訓むとの違い

「よむ」と読む漢字には、「読む」以外にも「詠む」「訓む」があります。

それぞれ意味が違うため、使い分けに注意しましょう。

表記主な意味例文
読む文字や文章を理解する。声に出す本を読む
詠む詩歌を作る俳句を詠む
訓む漢字を日本語の読みで読む漢文を訓む

「読む」は最も広く使える

「読む」は、最も一般的で広く使える表記です。

文章・本・新聞・メール・資料など、ほとんどの場合は「読む」で問題ありません。

また、文字以外にも使えます。

  • 空気を読む
  • 顔色を読む
  • 先を読む
  • グラフを読む
  • 相手の意図を読む

「理解する」「判断する」「推測する」という意味でも使える便利な言葉です。

「詠む」は短歌・俳句・詩に使う

「詠む」は、短歌・俳句・詩などを作るときに使います。

たとえば、次のような使い方です。

  • 短歌を詠む
  • 俳句を詠む
  • 故郷を思って歌を詠む

「本を詠む」と書くと、通常は不自然です。

本や文章を読む場合は「読む」を使いましょう。

「訓む」は専門的な表記

「訓む」は、漢字を日本語の読み方にあてて読む場合などに使われます。

日常会話ではあまり使われません。

国語・漢文・漢字学などの文脈で出てくる、やや専門的な表記です。

讀むと読むで迷ったときの判断基準

現代文なら「読む」を選ぶ

迷ったら、基本は「読む」で大丈夫です。

特に、次のような文章では「読む」が自然です。

  • ブログ記事
  • メール
  • レポート
  • 履歴書
  • ビジネス文書
  • 学校の作文
  • SNSの投稿

「讀む」を使うと、意図的に古風な雰囲気を出しているように見えます。

古風な雰囲気を出したいなら「讀む」も選択肢

「讀む」は、あえて使うことで文章に個性を出せます。

たとえば、次のような表現です。

  • 古書を讀む
  • 文豪を讀む
  • 明治の文章を讀む
  • 漢籍を讀む

ただし、使いすぎると読みにくくなります。

タイトルやロゴ、作品名など、雰囲気づくりを重視する場面に絞って使うと効果的です。

読者に伝わりやすいかを優先する

漢字の表記で大切なのは、「正しいか」だけではありません。

読者に伝わりやすいかどうかも重要です。

「讀む」は意味としては通じますが、現代の読者には少し読みにくい表記です。

文章の目的が「情報をわかりやすく伝えること」なら、基本的には「読む」を使いましょう。

よくある質問

讀むは誤字ですか?

誤字ではありません。

「讀」は「読」の旧字体です。

ただし、現代の一般的な文章では「読む」と書くのが普通です。

讀むと読むで意味は変わりますか?

意味は基本的に変わりません。

違いは、漢字の形です。

「読む」は現在広く使われる表記で、「讀む」は古い字体を使った表記です。

讀むは学校で習いますか?

通常、学校で習うのは「読む」です。

「読」は小学校で学ぶ常用漢字です。

「讀」は旧字体として紹介されることはありますが、日常的に読み書きする漢字として学ぶものではありません。

讀むをビジネス文書で使ってもいいですか?

基本的には使わないほうがよいです。

ビジネス文書では、読みやすさと誤解の少なさが大切です。

「資料を讀む」ではなく、「資料を読む」と書きましょう。

旧字体を使うと文章が正しく見えますか?

旧字体を使えば文章が正しくなるわけではありません。

むしろ、現代文では読みにくくなることがあります。

旧字体は、歴史的な資料・固有名詞・デザイン・作品性を重視する場面で効果を発揮する表記です。

まとめ

「讀む」と「読む」の違いは、旧字体か新字体かです。

意味と読み方は同じですが、現代の一般的な文章では「読む」を使います。

「讀む」は、古い本・歴史資料・固有名詞・デザイン・作品タイトルなどで使われることがあります。

最後に、使い分けを整理しておきましょう。

迷う場面おすすめの表記
普通の文章を書く読む
ブログ記事を書く読む
ビジネス文書を書く読む
古い資料を引用する原文どおり「讀」を残すことがある
古風な雰囲気を出す讀むも選択肢
子どもの名前に使う使える漢字か公的情報で確認する

現代の読者にわかりやすく伝えるなら、基本は「読む」

「讀む」は、旧字体としての意味や雰囲気を理解したうえで、必要な場面に限って使うのがよいでしょう。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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