ブログを書いていると、同じ意味の言葉なのに、記事の中で表記がバラバラになることがあります。
たとえば、次のような表記です。
| 表記ゆれの例 | どちらかに統一したい表記 |
|---|---|
| Webサイト/ウェブサイト/WEBサイト | Webサイト |
| ください/下さい | ください |
| おすすめ/オススメ | おすすめ |
| 1か月/一ヶ月/1ヶ月 | 1か月 |
| ユーザー/ユーザ | ユーザー |
| 申し込み/申込み/申込 | 申し込み |
このように、同じ意味の言葉が記事内やブログ全体で混在している状態を表記ゆれといいます。
表記ゆれは、誤字脱字のように明らかな間違いとは限りません。
しかし、放置すると読者が読みづらくなり、記事全体の信頼感も下がってしまいます。
結論からいうと、ブログの表記ゆれをなくすコツは、すべての言葉を細かく管理することではなく、読者が迷いやすい言葉から統一することです。
この記事では、ブログ初心者でも実践しやすい表記統一ルールの作り方と、公開前に確認したいチェックポイントを解説します。
表記ゆれとは?ブログで起こる表記のバラつき
表記ゆれとは、同じ意味を表す言葉なのに、書き方が複数混ざっている状態のことです。
たとえば、1つの記事の中で「Webサイト」と「ウェブサイト」が混在している場合、意味は同じでも表記は統一されていません。
表記ゆれは誤字脱字とは違う
表記ゆれは、必ずしも「間違い」ではありません。
たとえば、次の表記はどちらも使われます。
| 表記A | 表記B |
|---|---|
| 子ども | 子供 |
| できる | 出来る |
| 申し込み | 申込み |
| Web | ウェブ |
| スマートフォン | スマホ |
どちらかが完全に間違いとは言い切れないケースも多いです。
ただし、ブログ記事では1つの記事内、できればブログ全体で表記をそろえることが大切です。
表記ゆれがあると読者が小さく引っかかる
表記ゆれが多い文章は、読者に小さな違和感を与えます。
たとえば、英語学習ブログで次のように表記が混在していたらどうでしょうか。
「オンライン英会話を使えば、英語学習を続けやすくなります。英会話アプリと組み合わせると、英語の勉強を習慣化しやすいです。Online英会話サービスを選ぶときは、料金も確認しましょう。」
意味は伝わります。
しかし、「オンライン英会話」「英会話アプリ」「Online英会話サービス」という表記が混在しているため、読者は少し読みづらく感じます。
ブログでは、この小さな引っかかりを減らすことが大切です。
ブログで表記ゆれをなくすべき理由
表記ゆれを直す目的は、文章をきれいに見せることだけではありません。
読者にとって読みやすく、信頼しやすい記事にするためです。
読者が内容に集中しやすくなる
表記がそろっている記事は、読者が内容に集中しやすくなります。
反対に、表記がバラバラだと、読者は無意識に違和感を覚えます。
特に、初心者向けの記事では注意が必要です。
読者はまだテーマに詳しくないため、表記が変わるだけで「別の意味なのかな?」と迷ってしまうことがあります。
たとえば、次のような表記です。
| バラバラな表記 | 読者が感じやすい疑問 |
|---|---|
| 英会話スクール/英語スクール | 違うサービスのこと? |
| Webライター/ウェブライター | 同じ職業のこと? |
| SEO対策/SEO施策 | 意味は同じ? |
| WordPress/ワードプレス | どちらで覚えればいい? |
読者に余計な迷いを与えないためにも、表記はできるだけ統一しましょう。
記事やブログ全体の信頼感が上がる
表記ゆれが少ない記事は、丁寧に作られている印象を与えます。
反対に、表記が何度も変わると、次のように思われる可能性があります。
- 急いで書いた記事に見える
- 校正していないように見える
- 情報の正確性にも不安を感じる
- 他の記事も雑なのではと思われる
もちろん、表記ゆれが1つあるだけで記事の価値がなくなるわけではありません。
しかし、読者に信頼されるブログを作るなら、表記の統一は大切な基本です。
リライトや外注時の修正が楽になる
ブログ記事が増えてくると、過去記事のリライトや外注ライターへの依頼が必要になることがあります。
そのとき、表記ルールが決まっていないと、記事ごとに表記がバラバラになります。
たとえば、A記事では「Webサイト」、B記事では「ウェブサイト」、C記事では「WEBサイト」となっていると、あとから直すのが大変です。
最初から簡単なルールを作っておけば、リライトや外注時の確認も楽になります。
SEOでは読者ファーストの記事品質につながる
表記ゆれをなくすこと自体が、直接順位を上げる魔法のSEO対策になるわけではありません。
ただし、表記が統一された読みやすい記事は、読者にとって使いやすいコンテンツになります。
SEOでは、検索エンジンだけでなく、読者に役立つ内容を作ることが重要です。
その意味で、表記統一は記事品質を高めるための土台になります。
ブログで表記ゆれが起こりやすい箇所
表記ゆれは、どこにでも起こります。
ただし、ブログでは特に次のような箇所で起こりやすいです。
漢字とひらがなの表記ゆれ
もっとも起こりやすいのが、漢字とひらがなの表記ゆれです。
| 表記ゆれ | 統一例 |
|---|---|
| 出来る/できる | できる |
| 下さい/ください | ください |
| 事/こと | こと |
| 時/とき | とき |
| 分かる/わかる | わかる |
| 様々/さまざま | さまざま |
ブログでは、読みやすさを優先して、ひらがなにした方が自然な言葉もあります。
たとえば、「下さい」「出来る」「事」が続くと、少し硬い印象になります。
初心者向けの記事では、「ください」「できる」「こと」のように、ひらがなを使うと読みやすくなります。
カタカナと英語の表記ゆれ
Web系、英語学習系、ビジネス系のブログでは、カタカナと英語の表記ゆれもよく起こります。
| 表記ゆれ | 統一例 |
|---|---|
| Web/ウェブ/WEB | Web |
| SNS/エスエヌエス | SNS |
| WordPress/ワードプレス | WordPress |
| AI/人工知能 | AI |
| スマホ/スマートフォン | スマホ |
固有名詞やサービス名は、基本的に公式表記を優先しましょう。
一方で、読者が検索でよく使う言葉がある場合は、本文内で自然に補足すると親切です。
例:
「WordPress(ワードプレス)は、ブログやWebサイトを作れるサービスです。」
このように初出で補足すれば、公式表記と読者のわかりやすさを両立できます。
数字・記号・単位の表記ゆれ
数字や記号も、ブログで表記ゆれが起きやすい部分です。
| 表記ゆれ | 統一例 |
|---|---|
| 1つ/1つ/一つ | 1つ |
| 1ヶ月/1か月/一ヶ月 | 1か月 |
| 10%/10% | 10% |
| 3,000円/3000円 | 3,000円 |
| 〜/~ | 〜 |
| ()/() | () |
横書きのブログでは、数字は算用数字に統一すると読みやすいことが多いです。
例:
「三つの方法」よりも「3つの方法」の方が、Web記事では視認しやすい場合があります。
ただし、慣用句や自然な表現では漢数字を使った方がよい場合もあります。
例:
「一から始める」
「一目でわかる」
「二度手間を防ぐ」
すべてを機械的にそろえるのではなく、読みやすさを基準にしましょう。
固有名詞・商品名・サービス名の表記ゆれ
固有名詞の表記ゆれは、特に注意が必要です。
| NGになりやすい例 | 理由 |
|---|---|
| WordPress | 正式表記は WordPress |
| Youtube | 正式表記は YouTube |
| chatgpt | 正式表記と異なる |
| グーグル | 文脈によっては Google の方が自然 |
商品名・サービス名・会社名は、公式サイトの表記を確認しましょう。
固有名詞の表記が間違っていると、読者に不信感を与えるだけでなく、専門性が低く見えることがあります。
文体・語尾の表記ゆれ
表記ゆれは、単語だけではありません。
文体や語尾にも起こります。
たとえば、1つの記事内で次の文体が混在すると、文章の雰囲気が不安定になります。
| 文体のゆれ | 例 |
|---|---|
| です・ます調 | この記事では表記ゆれを解説します。 |
| である調 | 表記ゆれは読みやすさに影響する。 |
| くだけた表現 | これはけっこう大事です。 |
| 硬い表現 | 本件は非常に重要であると考えられます。 |
ブログでは基本的に、です・ます調に統一すると読みやすくなります。
特に初心者向けの記事では、やわらかく丁寧な文体を意識しましょう。
ブログの表記ゆれをなくすコツ
表記ゆれを完全になくそうとすると、かえって時間がかかりすぎます。
大切なのは、優先順位を決めて、読者に影響しやすいところから整えることです。
1. よく使う言葉から統一する
まずは、ブログ内でよく使う言葉から統一しましょう。
すべての言葉を最初からルール化する必要はありません。
たとえば、英語学習ブログなら次のような言葉を先に決めます。
| ジャンル | 先に決めたい表記 |
|---|---|
| 英語学習 | 英会話、オンライン英会話、リスニング、シャドーイング |
| SEOブログ | SEO、検索順位、キーワード、内部リンク |
| Web制作 | Webサイト、WordPress、プラグイン、サーバー |
| ビジネス | メール、資料作成、タスク管理、マニュアル |
よく出る言葉ほど、表記がゆれると目立ちます。
まずは頻出語だけで十分です。
2. 読者がわかりやすい表記を優先する
表記を決めるときは、書き手の好みだけで選ばないようにしましょう。
基準にしたいのは、読者が迷わず理解できるかです。
たとえば、初心者向けブログなら、専門的すぎる表記よりも、一般的に見慣れた表記を選ぶ方が読みやすくなります。
| 読者層 | 選びやすい表記 |
|---|---|
| 初心者向け | わかりやすい一般語 |
| 専門家向け | 業界で使われる正式表記 |
| 学生向け | 教科書や試験で使われやすい表記 |
| ビジネス向け | 社内文書やメールで自然な表記 |
たとえば、ITに詳しくない読者向けなら、「CMS」だけでなく「CMS(ブログやサイトを管理する仕組み)」のように補足すると親切です。
3. 公式表記を確認する
商品名、サービス名、会社名、人名は、公式表記を優先しましょう。
たとえば、次のような表記は、公式サイトで確認してから使うのが安全です。
- WordPress
- YouTube
- ChatGPT
- TOEIC
- TOEFL
- IELTS
- 英検
固有名詞は、読者も検索で正式名称を確認することがあります。
ブログ側の表記が間違っていると、記事の信頼性が下がりやすいので注意しましょう。
4. 漢字にする言葉・ひらがなにする言葉を決める
漢字とひらがなの表記は、ブログの読みやすさに大きく影響します。
初心者向けブログでは、漢字が続きすぎると文章が硬く見えます。
そのため、補助的な意味で使う言葉は、ひらがなにすると読みやすくなります。
| ひらがなにしやすい語 | 例文 |
|---|---|
| こと | 覚えることが大切です。 |
| もの | 使いやすいものを選びましょう。 |
| とき | 迷ったときは確認しましょう。 |
| ください | 最後に見直してください。 |
| できる | 自分でもチェックできます。 |
| さまざま | さまざまな表記があります。 |
一方で、意味をはっきり伝えたい言葉は漢字にした方が読みやすいこともあります。
例:
「英語を学ぶ」
「資料を作成する」
「記事を公開する」
漢字を減らしすぎても、かえって読みにくくなる場合があります。
漢字とひらがなのバランスを意識しましょう。
5. 数字・記号・単位のルールを決める
数字や記号は、見た目の統一感に直結します。
ブログでは、次のようなルールを決めておくと便利です。
| 項目 | ルール例 |
|---|---|
| 数字 | 横書きでは基本的に算用数字を使う |
| 桁区切り | 1,000円、10,000円のようにカンマを入れる |
| 割合 | 10%ではなく10%にする |
| 期間 | 1ヶ月ではなく1か月にする |
| 括弧 | 本文では全角の()を使う |
| 波線 | 「〜」に統一する |
ただし、すべての記事で絶対に同じにする必要はありません。
大切なのは、同じ記事内で読者が違和感を覚えないことです。
6. 記事を書いた後に検索機能で確認する
表記ゆれは、書いている最中よりも、書き終えた後の方が見つけやすいです。
記事を書き終えたら、ブラウザやエディタの検索機能を使って確認しましょう。
たとえば、次のように検索します。
| 確認したい表記 | 検索する言葉 |
|---|---|
| Web/ウェブ/WEB | Web、ウェブ、WEB |
| ください/下さい | ください、下さい |
| できる/出来る | できる、出来る |
| 1か月/1ヶ月 | か月、ヶ月 |
| おすすめ/オススメ | おすすめ、オススメ |
検索機能を使えば、目視だけでは見落としやすい表記も見つけやすくなります。
7. ツールに頼りすぎず、最後は人の目で確認する
表記ゆれチェックツールや文章校正ツールは便利です。
ただし、ツールだけで完全に表記ゆれをなくすのは難しいです。
理由は、表記ゆれには「どちらも間違いではない表記」が多いからです。
たとえば、「スマホ」と「スマートフォン」はどちらも間違いではありません。
しかし、ブログの読者や文脈によって、どちらを使うべきかは変わります。
そのため、ツールで候補を見つけた後、最後は人の目で判断しましょう。
ブログ用の表記統一ルールの作り方
表記統一ルールは、最初から完璧に作る必要はありません。
むしろ、最初から細かく作りすぎると、記事を書くたびにルール確認が面倒になります。
まずは、最低限のルールから始めましょう。
手順1. よく使う言葉を10〜30個だけ書き出す
最初に、ブログ内でよく使う言葉をリスト化します。
例:英語学習ブログの場合
- 英語学習
- 英会話
- オンライン英会話
- リスニング
- スピーキング
- シャドーイング
- 発音
- TOEIC
- 英検
- アプリ
- レッスン
- フレーズ
- 文法
- 単語
- 例文
最初は10〜30個で十分です。
記事が増えてきたら、よく表記がゆれる言葉を追加していきましょう。
手順2. 推奨表記と避けたい表記を決める
次に、使う表記と使わない表記を決めます。
| 推奨表記 | 避けたい表記 | メモ |
|---|---|---|
| Webサイト | ウェブサイト、WEBサイト | 固有表現以外はWebで統一 |
| ください | 下さい | 補助動詞はひらがな |
| できる | 出来る | やわらかい印象にする |
| 1か月 | 1ヶ月、一ヶ月 | 数字+か月に統一 |
| おすすめ | オススメ | ひらがなで統一 |
| ユーザー | ユーザ | 長音ありで統一 |
「避けたい表記」まで書いておくと、チェック時に見つけやすくなります。
手順3. 判断に迷った理由もメモする
表記統一表には、できれば理由も書いておきましょう。
| 推奨表記 | 理由 |
|---|---|
| できる | 初心者向け記事で読みやすいため |
| Webサイト | 検索でも本文でも使いやすいため |
| 1か月 | 横書きで視認しやすいため |
| スマホ | 読者が日常的に使う言葉のため |
| WordPress | 公式表記を優先するため |
理由があると、後から別の表記に変えたくなったときも判断しやすくなります。
また、外注ライターや編集者に共有するときにも便利です。
手順4. 記事を書きながら少しずつ追加する
表記統一ルールは、一度作って終わりではありません。
記事を書いていると、あとから迷う言葉が出てきます。
たとえば、次のような言葉です。
- メリット/利点
- デメリット/注意点
- コツ/ポイント
- 勉強法/学習法
- やり方/方法
- 初心者/ビギナー
迷った言葉は、その都度ルール表に追加しましょう。
最初から完璧に作るより、実際の記事作成に合わせて育てる方が続けやすいです。
そのまま使える表記統一ルール例
ここでは、ブログで使いやすい表記統一ルールの例を紹介します。
そのまま使ってもよいですし、自分のブログに合わせて調整しても問題ありません。
基本の表記ルール
| 項目 | ルール例 |
|---|---|
| 文体 | です・ます調で統一する |
| 数字 | 横書きでは基本的に算用数字を使う |
| 英数字 | 半角で統一する |
| 括弧 | 本文では全角の()を使う |
| 句読点 | 「、」「。」を使う |
| 強調 | 太字は重要箇所だけに使う |
| 表記判断 | 読者にとってわかりやすい方を優先する |
漢字とひらがなのルール
| 推奨表記 | 避けたい表記 |
|---|---|
| ください | 下さい |
| できる | 出来る |
| こと | 事 |
| とき | 時 |
| もの | 物 |
| わかる | 分かる |
| さまざま | 様々 |
| たとえば | 例えば |
| さらに | 更に |
| あらためて | 改めて |
ただし、固有名詞や引用部分では元の表記を優先しましょう。
カタカナ・英語のルール
| 推奨表記 | 避けたい表記 |
|---|---|
| Webサイト | ウェブサイト、WEBサイト |
| WordPress | ワードプレス |
| YouTube | Youtube、ユーチューブ |
| グーグル | |
| SNS | エスエヌエス |
| スマホ | スマートフォン |
| ユーザー | ユーザ |
| サーバー | サーバ |
サービス名やブランド名は、公式表記を確認するのが基本です。
数字・単位・記号のルール
| 推奨表記 | 避けたい表記 |
|---|---|
| 1つ | 一つ、1つ |
| 1か月 | 1ヶ月、一ヶ月 |
| 3ステップ | 三ステップ、3ステップ |
| 10% | 10% |
| 1,000円 | 1000円 |
| 〜 | ~ |
| () | () |
表記をそろえると、記事全体がすっきり見えます。
公開前にできる表記ゆれチェックの手順
表記ゆれを減らすには、記事公開前の確認が重要です。
次の順番でチェックすると、効率よく見直せます。
手順1. タイトル・見出しの表記を確認する
まずは、タイトルと見出しを確認しましょう。
見出しは読者の目に入りやすく、検索結果にも関係しやすい重要な部分です。
特に、次の表記がそろっているか確認します。
- メインキーワードの表記
- 商品名・サービス名
- 数字の表記
- 漢字とひらがな
- カタカナと英語表記
たとえば、タイトルで「表記ゆれ」と書いているのに、見出しで「表記揺れ」ばかり使うと、やや統一感がなくなります。
本文中で補足する場合は問題ありませんが、メイン表記はそろえましょう。
手順2. 記事内検索で候補を探す
次に、表記ゆれしやすい言葉を記事内検索で確認します。
Windowsなら「Ctrl+F」、Macなら「Command+F」で検索できます。
検索する言葉の例は次のとおりです。
- ください/下さい
- できる/出来る
- こと/事
- Web/ウェブ/WEB
- か月/ヶ月
- おすすめ/オススメ
見つかった表記を見比べて、必要に応じて統一しましょう。
手順3. 音読して違和感を確認する
表記を機械的に直した後は、音読して確認します。
音読すると、次のような違和感に気づきやすくなります。
- 同じ言葉が続きすぎている
- 漢字が多くて硬い
- ひらがなが多くて幼い
- 語尾が単調になっている
- 説明が不自然になっている
表記統一は大切ですが、直した結果として文章が読みにくくなっては意味がありません。
最後は、読者が自然に読めるかを確認しましょう。
手順4. スマホ画面で読みやすさを確認する
ブログ記事は、スマホで読まれることが多いです。
パソコンでは読みやすく見えても、スマホでは文字が詰まって見えることがあります。
公開前にスマホ表示で、次の点を確認しましょう。
- 1文が長すぎないか
- 1段落が長すぎないか
- 表が横に広がりすぎていないか
- 太字が多すぎないか
- 見出しだけで内容が追えるか
表記ゆれだけでなく、視認性もあわせて整えると、読みやすい記事になります。
表記ゆれはどこまで直すべき?
表記ゆれは、すべてを完全に統一すればよいわけではありません。
大切なのは、読者が迷う表記を優先して直すことです。
必ず統一したい表記
次の表記は、できるだけ統一しましょう。
| 統一したい表記 | 理由 |
|---|---|
| メインキーワード | SEOと読みやすさに関わる |
| 商品名・サービス名 | 信頼性に関わる |
| 専門用語 | 意味の誤解を防ぐ |
| 数字・単位 | 情報の見やすさに関わる |
| 文体 | 記事全体の印象に関わる |
特に、メインキーワードと固有名詞は優先度が高いです。
記事のテーマに関わる言葉ほど、表記がゆれると読者が迷いやすくなります。
無理に統一しなくてもよい表記
一方で、すべてを無理に統一しなくてもよい場合があります。
たとえば、次のようなケースです。
- 引用文の中で元の表記を残す場合
- 会話文で自然な言い方を優先する場合
- 文脈によって意味を使い分ける場合
- 固有名詞として表記が決まっている場合
- 読みやすさのために言い換える場合
たとえば、「方法」と「やり方」は似ていますが、すべて片方にそろえる必要はありません。
「方法」は少し硬く、「やり方」はやわらかい印象があります。
文脈に合わせて使い分けた方が、自然な文章になることもあります。
判断に迷ったら読者が迷うかで決める
表記を直すか迷ったら、次の基準で判断しましょう。
読者が別の意味だと誤解しそうなら統一する。
読者が自然に読めるなら、無理に直さない。
表記統一は、文章を機械的にそろえる作業ではありません。
読者がスムーズに理解できるように整える作業です。
表記ゆれを防ぐためにやめたいこと
表記ゆれを減らすには、ルールを作るだけでなく、やめるべき習慣も知っておくと効果的です。
毎回その場の気分で表記を選ぶ
記事を書くたびに、その場の感覚で表記を選ぶと、ブログ全体で表記がバラバラになります。
「今回はWebサイト、次回はウェブサイト」のように変わると、あとから修正が大変です。
迷った表記は、必ず表記統一表に残しましょう。
上位記事の表記をそのまままねる
検索上位の記事を参考にすることは大切です。
しかし、表記までそのまま合わせる必要はありません。
自分のブログの読者層、文体、テーマに合わせて、自然な表記を選びましょう。
特に、競合記事の表記がバラバラな場合は、むしろ自分の記事で統一感を出すチャンスです。
ツールの指摘をすべて機械的に直す
校正ツールやAIは便利ですが、指摘された箇所をすべて直せばよいわけではありません。
ツールは文脈を完全に理解できないことがあります。
たとえば、次のような判断は人の目が必要です。
- 読者にとって自然な表記か
- 固有名詞として正しいか
- 会話文として違和感がないか
- 意図的な言い換えか
- SEO上重要なキーワードか
ツールは補助として使い、最終判断は自分で行いましょう。
ブログ運営で使いやすい表記ゆれ管理のコツ
ブログ記事が増えるほど、表記ゆれの管理は難しくなります。
長く運営するなら、無理なく続けられる仕組みを作りましょう。
表記統一表はシンプルにする
表記統一表は、細かくしすぎると使われなくなります。
最初は、次の4項目だけで十分です。
| 推奨表記 | 避けたい表記 | 理由 | 更新日 |
|---|---|---|---|
| Webサイト | ウェブサイト、WEBサイト | 表記を統一するため | 2026/05/12 |
| ください | 下さい | 読みやすくするため | 2026/05/12 |
| 1か月 | 1ヶ月、一ヶ月 | 数字表記を統一するため | 2026/05/12 |
管理しやすい表にしておくと、記事を書くたびに見返しやすくなります。
カテゴリーごとに重要語を決める
ブログ全体のルールに加えて、カテゴリーごとの重要語も決めておくと便利です。
たとえば、英語学習ブログなら次のように整理できます。
| カテゴリー | 統一したい言葉 |
|---|---|
| 英会話 | オンライン英会話、レッスン、講師 |
| 発音 | リスニング、シャドーイング、発音記号 |
| 英文法 | 現在完了、仮定法、関係代名詞 |
| 試験対策 | TOEIC、英検、TOEFL、IELTS |
| アプリ | 英語学習アプリ、AI英会話アプリ |
カテゴリーごとに表記を決めておくと、関連記事同士の統一感も出しやすくなります。
リライト時に表記ルールを更新する
表記統一表は、リライト時にも見直しましょう。
記事を書き続けていると、読者にとってよりわかりやすい表記が見えてくることがあります。
たとえば、最初は「スマートフォン」で統一していたけれど、読者層に合わせて「スマホ」に変えるケースもあります。
表記ルールは固定しすぎず、ブログの成長に合わせて更新しましょう。
表記ゆれをなくす公開前チェックリスト
最後に、公開前に使えるチェックリストをまとめます。
記事を投稿する前に、次の項目を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| メインキーワード | タイトル・見出し・本文で表記が大きくズレていないか |
| 固有名詞 | 公式表記になっているか |
| 漢字・ひらがな | ください/下さい、できる/出来るなどが混在していないか |
| カタカナ・英語 | Web/ウェブ/WEBなどが混在していないか |
| 数字・単位 | 1か月/1ヶ月、10%/10%などが混在していないか |
| 文体 | です・ます調とである調が混ざっていないか |
| 見出し | 見出しだけ読んでも内容がわかるか |
| スマホ表示 | 文字が詰まって見えないか |
| 音読 | 読みにくい箇所がないか |
| 表記統一表 | 新しく追加すべき言葉がないか |
毎回すべてを完璧に確認する必要はありません。
ただし、メインキーワード、固有名詞、数字、文体は優先して見直しましょう。
まとめ
ブログの表記ゆれをなくすには、最初から完璧なルールを作る必要はありません。
大切なのは、読者が迷いやすい表記から優先して統一することです。
特に、次のポイントを意識しましょう。
- よく使う言葉から表記を決める
- 読者がわかりやすい表記を優先する
- 商品名やサービス名は公式表記を確認する
- 漢字とひらがなのバランスを整える
- 数字・記号・単位のルールを決める
- ツールだけに頼らず最後は目視で確認する
- 表記統一表を少しずつ育てる
表記ゆれを減らすと、記事は読みやすくなり、ブログ全体の信頼感も高まります。
すべてを細かく統一しようとするのではなく、読者が読みやすいかどうかを基準に整えていきましょう。
