学校で習うことわざ 一覧|小学生・中学生向けの定番表現

目次

学校で習うことわざとは

ことわざとは、昔から言い伝えられてきた短い言葉のことです。

たとえば、「失敗は成功のもと」は、失敗してもそこから学べば成功につながる、という意味を表します。

学校の国語では、ことわざを単に暗記するだけでなく、次のような力を身につけるために学びます。

  • 言葉の意味を正しく理解する力
  • 短い表現から教訓を読み取る力
  • 会話や作文で自然に使う力
  • 昔から伝わる日本語の文化に親しむ力

小学校では、ことわざ・慣用句・故事成語などの「長い間使われてきた言葉」を知り、使う学習が扱われます。中学生になると、文章の読解や作文、スピーチ、入試問題などでも見かける機会が増えます。

ことわざ・慣用句・故事成語の違い

ことわざと似た言葉に、慣用句や故事成語があります。混同しやすいので、先に違いを整理しておきましょう。

種類意味
ことわざ昔から伝わる教訓や知恵を表す短い言葉石の上にも三年、急がば回れ
慣用句いくつかの言葉が結びつき、特別な意味を表す表現足を洗う、手を焼く
故事成語昔の出来事や中国の古典などに由来する言葉矛盾、蛇足、漁夫の利

この記事では、小学生・中学生が学校で習うことが多い定番のことわざを中心に紹介します。

小学生が覚えておきたいことわざ一覧

努力・勉強に関することわざ

勉強や練習に関することわざは、小学生でも意味を理解しやすく、作文やスピーチにも使いやすい表現です。

ことわざ意味使い方の例
石の上にも三年つらくても続ければ成果が出る習字は苦手だけれど、石の上にも三年と思って続ける
継続は力なり続けることが大きな力になる毎日の音読で、継続は力なりを実感した
失敗は成功のもと失敗から学べば成功につながるテストで間違えた問題を復習すれば、失敗は成功のもとになる
習うより慣れよ教わるだけでなく、実際にやることが大切タイピングは習うより慣れよで、毎日練習すると速くなる
千里の道も一歩から大きな目標も小さな一歩から始まる受験勉強も千里の道も一歩からで、まず単語を覚える
好きこそ物の上手なれ好きなことは自然に上達しやすい絵を描くのが好きで毎日続け、好きこそ物の上手なれだと思った
努力に勝る天才なし努力を続ける人は大きく成長できる毎朝走る友人を見て、努力に勝る天才なしだと感じた
塵も積もれば山となる小さなことも積み重なれば大きくなる1日10分の読書も、塵も積もれば山となる

生活・行動に関することわざ

生活の中で使いやすいことわざは、意味だけでなく「どんな場面で使うか」も一緒に覚えると身につきます。

ことわざ意味使い方の例
早起きは三文の徳早起きをするとよいことがある早く起きて宿題を終えられたので、早起きは三文の徳だ
急がば回れ急ぐときほど安全で確実な方法を選ぶべき近道より安全な道を行くのは、急がば回れだ
備えあれば憂いなし準備しておけば心配が少ない前日に持ち物を確認すれば、備えあれば憂いなしだ
後悔先に立たずしてしまったことは後から悔やんでも戻せない忘れ物をして、後悔先に立たずだと思った
時は金なり時間はお金のように大切であるだらだらせず、時は金なりと思って勉強する
転ばぬ先の杖失敗しないように前もって準備すること雨が降りそうなので傘を持つのは、転ばぬ先の杖だ
善は急げよいと思ったことは早く実行したほうがよい友達に謝ろうと思ったら、善は急げですぐ伝える
立つ鳥跡を濁さず去るときは見苦しくないようにする教室をきれいにして帰るのは、立つ鳥跡を濁さずだ

友達・人間関係に関することわざ

人との関わりを表すことわざは、学校生活の場面に結びつけると理解しやすくなります。

ことわざ意味使い方の例
親しき仲にも礼儀あり仲がよくても礼儀は必要親友にもありがとうを言うのは、親しき仲にも礼儀ありだ
口は災いのもと何気ない一言が問題を起こすことがある悪口を言ってしまい、口は災いのもとだと反省した
情けは人のためならず人に親切にすると、めぐりめぐって自分にもよいことがある友達を手伝ったら自分も助けられ、情けは人のためならずだと思った
三人寄れば文殊の知恵みんなで考えるとよい考えが出る班で話し合うと解決策が見つかり、三人寄れば文殊の知恵だった
類は友を呼ぶ似た者同士は自然に集まる本が好きな友達が集まり、類は友を呼ぶと感じた
旅は道連れ世は情け人生では助け合いが大切困っている人を助けるのは、旅は道連れ世は情けの心だ
人の振り見て我が振り直せ他人の行動を見て自分も気をつける友達の失敗を見て、人の振り見て我が振り直せだと思った
かわいい子には旅をさせよ大切な子には経験を積ませることが必要子どもに挑戦させるのは、かわいい子には旅をさせよという考えだ

動物が出てくることわざ

動物が出てくることわざは、絵や場面をイメージしやすいため、小学生にも覚えやすい表現です。

ことわざ意味使い方の例
犬も歩けば棒に当たる行動するとよいことも悪いことも起こる参加してみたら賞をもらい、犬も歩けば棒に当たるだと思った
猿も木から落ちる得意な人でも失敗することがある計算が得意な友達も間違えて、猿も木から落ちるだと思った
河童の川流れその道の名人でも失敗することがある泳ぎが得意な人も油断すれば、河童の川流れになる
馬の耳に念仏いくら言っても効果がない注意しても聞かない様子は、馬の耳に念仏だ
猫に小判価値がわからない人には役に立たないすごい道具でも使い方を知らなければ、猫に小判だ
豚に真珠価値がわからない人にはもったいない高い画材も使わなければ、豚に真珠になってしまう
井の中の蛙大海を知らず狭い世界だけを見て、広い世界を知らない自分の学校だけで一番でも、井の中の蛙大海を知らずかもしれない
能ある鷹は爪を隠す本当に能力がある人はむやみに自慢しないできるのに自慢しない友人は、能ある鷹は爪を隠すだ

自然・ものにたとえたことわざ

自然や道具にたとえたことわざは、意味が少し抽象的になるため、例文と一緒に覚えるのがおすすめです。

ことわざ意味使い方の例
雨降って地固まる問題のあと、かえってよい状態になるけんかのあと仲直りでき、雨降って地固まるだった
火に油を注ぐ悪い状況をさらに悪くするけんか中に余計な一言を言うのは、火に油を注ぐようなものだ
暖簾に腕押し反応がなく手ごたえがない何度説明しても反応がなく、暖簾に腕押しだった
糠に釘何をしても手ごたえがない注意しても直らず、糠に釘のようだった
月とすっぽん比べものにならないほど違うプロの演奏と自分の演奏は、月とすっぽんだ
どんぐりの背比べどれも大きな差がないどの案も似ていて、どんぐりの背比べだった
縁の下の力持ち目立たないところで支える人掃除を続ける係は、縁の下の力持ちだ
鉄は熱いうちに打て物事はよい時期を逃さず行うべきやる気があるうちに始めるのは、鉄は熱いうちに打てだ

中学生が覚えておきたいことわざ一覧

読解・作文で使いやすいことわざ

中学生は、ことわざの意味を答えるだけでなく、文章の内容に合うことわざを選んだり、作文で自然に使ったりする力も大切です。

ことわざ意味使い方の例
灯台下暗し身近なことほど気づきにくい探し物が机の上にあり、灯台下暗しだった
論より証拠口で説明するより証拠を示すほうが確か実験結果を見せれば、論より証拠だ
百聞は一見にしかず何度も聞くより一度見るほうがよくわかる実物を見て、百聞は一見にしかずだと思った
二兎を追う者は一兎をも得ず欲張るとどちらも失敗する部活も勉強も中途半端では、二兎を追う者は一兎をも得ずになる
一石二鳥一つのことで二つの利益を得る音読で発音と読解力が伸びれば、一石二鳥だ
果報は寝て待てやるべきことをしたら、落ち着いて結果を待つ試験後は果報は寝て待ての気持ちで待つ
案ずるより産むが易し心配していたより、実際にやると簡単なことがある発表前は不安だったが、案ずるより産むが易しだった
住めば都どんな場所でも慣れると心地よくなる転校先にも慣れ、住めば都だと感じた

判断・注意を表すことわざ

中学生向けのことわざには、物事の判断や注意を表すものも多くあります。

ことわざ意味使い方の例
油断大敵油断は失敗のもとになる得意科目でも油断大敵で復習する
過ぎたるはなお及ばざるがごとしやりすぎは足りないのと同じくらいよくない勉強も睡眠を削りすぎれば、過ぎたるはなお及ばざるがごとしだ
短気は損気怒りっぽいと損をするすぐ怒ると話し合いが進まず、短気は損気だ
急いては事を仕損じる焦るとかえって失敗する見直しせずに提出すると、急いては事を仕損じる
待てば海路の日和あり焦らず待てばよい機会が来る今は結果が出なくても、待てば海路の日和ありだ
覆水盆に返らず一度起きたことは元に戻らない軽い気持ちで言った言葉も、覆水盆に返らずだ
身から出た錆自分の行いが原因で悪い結果になる練習不足で負けたのは、身から出た錆だ
知らぬが仏知らないから平気でいられること結果を知る前は落ち着いていて、知らぬが仏だった

入試・テストで問われやすいことわざ

次のことわざは、意味の選択問題や空欄補充でよく扱われます。似た意味の表現と混同しないようにしましょう。

ことわざ意味覚えるポイント
焼け石に水少しの努力や助けでは効果がない「少なすぎて効果がない」場面で使う
仏の顔も三度温厚な人でも何度も失礼をされれば怒る「何度も繰り返す失礼」に注意
立て板に水すらすらと話す様子話し方がなめらかなときに使う
泣きっ面に蜂悪いことが重なること不運が重なる場面で使う
鬼に金棒強いものにさらに強さが加わるよい意味でも使える
青天の霹靂突然起こる思いがけない出来事「急な驚き」を表す
船頭多くして船山に上る指示する人が多すぎるとかえって混乱するリーダーが多すぎる場面
喉元過ぎれば熱さを忘れる苦しい経験も過ぎると忘れてしまう反省を忘れる場面で使う

意味を間違えやすいことわざ

ことわざは、言葉の一部だけを見ると意味を取り違えやすいものがあります。

情けは人のためならず

間違いやすい意味: 人に情けをかけるのは、その人のためにならない
正しい意味: 人に親切にすると、めぐりめぐって自分にもよいことが返ってくる

「人のためにならない」という意味ではありません。

犬も歩けば棒に当たる

意味: 行動すると、思いがけないことに出会う

昔は「出しゃばると災難にあう」という意味でも使われましたが、現在では「行動すれば思わぬ幸運に出会う」という意味で使われることもあります。文脈で判断しましょう。

役不足

これはことわざではなく慣用的な表現ですが、学校でも混同しやすい言葉です。

間違いやすい意味: その人には難しすぎる
正しい意味: その人の能力に対して役目が軽すぎる

「自分には役不足です」と言うと、本来は「自分には簡単すぎます」という意味になるため注意が必要です。

かわいい子には旅をさせよ

意味: 大切な子には、あえて苦労や経験をさせたほうがよい

「かわいい子を遠くに行かせる」という表面的な意味ではなく、成長のために経験を積ませるという教訓を表します。

ことわざを覚えるコツ

意味だけでなく場面で覚える

ことわざは、意味だけを丸暗記すると忘れやすくなります。

たとえば、「急がば回れ」なら、

  • 登校中に近道をしたら危なかった
  • テストで急いで解いたらミスをした
  • 作文を急いで書いたら内容がまとまらなかった

このように、実際の場面と結びつけると記憶に残りやすくなります。

似た意味のことわざをまとめて覚える

同じテーマのことわざをまとめると、意味の違いも理解しやすくなります。

テーマことわざ
努力石の上にも三年、継続は力なり、千里の道も一歩から
失敗失敗は成功のもと、後悔先に立たず、覆水盆に返らず
注意油断大敵、急いては事を仕損じる、転ばぬ先の杖
人間関係親しき仲にも礼儀あり、口は災いのもと、情けは人のためならず
行動善は急げ、鉄は熱いうちに打て、百聞は一見にしかず

例文を自分で作る

学校のテストや作文で使えるようにするには、自分で例文を作る練習が効果的です。

例:

ことわざ:石の上にも三年
例文:ピアノの練習は大変だったが、毎日続けたことで発表会で上手に弾けた。まさに石の上にも三年だと思った。

ことわざ:口は災いのもと
例文:軽い冗談のつもりで言った言葉が友達を傷つけてしまい、口は災いのもとだと反省した。

例文を作るときは、次の形にすると書きやすくなります。

  1. どんな出来事があったか
  2. その結果どうなったか
  3. どのことわざに当てはまるか

作文やスピーチでことわざを使うコツ

ことわざだけで終わらせない

作文でことわざを使うときは、ことわざを書くだけでなく、自分の経験や考えも添えましょう。

悪い例:

継続は力なりだと思いました。

よい例:

毎日10分ずつ漢字練習を続けたことで、苦手だった書き取りテストで満点を取れました。この経験から、継続は力なりという言葉の意味を実感しました。

ことわざを使うことで、文章に説得力が出ます。ただし、使いすぎると不自然になるため、作文では1つか2つにしぼるのがおすすめです。

場面に合うことわざを選ぶ

ことわざには、前向きな意味のものもあれば、注意や反省を表すものもあります。

書きたい内容合うことわざ
努力を続けた話石の上にも三年、継続は力なり
失敗から学んだ話失敗は成功のもと
友達と協力した話三人寄れば文殊の知恵
準備の大切さを書きたい備えあれば憂いなし、転ばぬ先の杖
焦って失敗した話急いては事を仕損じる、急がば回れ
思いがけない出来事青天の霹靂、犬も歩けば棒に当たる

小学生・中学生がまず覚えたい定番ことわざ30選

たくさんありすぎて迷う場合は、まず次の30個から覚えるとよいでしょう。

番号ことわざ意味の要点
1石の上にも三年続ければ成果が出る
2継続は力なり続けることが力になる
3失敗は成功のもと失敗から学べる
4千里の道も一歩から大きな目標も小さな一歩から
5急がば回れ急ぐときほど確実に
6備えあれば憂いなし準備が大切
7後悔先に立たず後から悔やんでも遅い
8早起きは三文の徳早起きにはよいことがある
9親しき仲にも礼儀あり仲がよくても礼儀は必要
10口は災いのもと言葉は慎重に使う
11情けは人のためならず親切は自分にも返る
12三人寄れば文殊の知恵相談すればよい考えが出る
13猿も木から落ちる得意な人も失敗する
14猫に小判価値がわからないともったいない
15馬の耳に念仏言っても効果がない
16井の中の蛙大海を知らず広い世界を知らない
17雨降って地固まるもめた後によい関係になる
18縁の下の力持ち目立たず支える人
19百聞は一見にしかず見るほうがよくわかる
20論より証拠証拠が大切
21二兎を追う者は一兎をも得ず欲張ると失敗する
22一石二鳥一つで二つの得がある
23油断大敵油断は失敗につながる
24短気は損気怒りっぽいと損をする
25急いては事を仕損じる焦ると失敗する
26灯台下暗し身近なことほど気づきにくい
27鬼に金棒強いものがさらに強くなる
28泣きっ面に蜂悪いことが重なる
29焼け石に水少なすぎて効果がない
30喉元過ぎれば熱さを忘れる苦しさをすぐ忘れる

学校で習うことわざのよくある質問

小学生は何個くらいことわざを覚えればいいですか

まずは、教科書や学校のプリントに出てくるものを中心に覚えましょう。

目安としては、最初に30個程度の定番ことわざを覚え、その後、意味や使い方を広げていくと無理がありません。

大切なのは、数だけを増やすことではなく、意味を説明できること・例文で使えることです。

中学生はことわざをどう勉強すればいいですか

中学生は、次の3つを意識して勉強すると効果的です。

  • 意味を一言で説明できるようにする
  • 似た意味・反対の意味のことわざを整理する
  • 作文や記述問題で使える例文を作る

高校入試や定期テストでは、ことわざの意味を選ぶ問題だけでなく、文脈に合う表現を選ぶ問題も出ることがあります。暗記だけでなく、使い方まで確認しておきましょう。

ことわざは全部暗記する必要がありますか

すべてを丸暗記する必要はありません。

まずは、学校でよく扱われる定番表現を優先しましょう。そのうえで、読書や問題演習の中で知らないことわざに出会ったら、そのつど意味を確認して増やしていくのがおすすめです。

ことわざを作文に入れるときの注意点はありますか

ことわざを使うと文章に深みが出ますが、入れすぎると不自然になります。

作文では、テーマに合うことわざを1つ選び、最後に自分の考えや経験と結びつけると自然です。

例:

この経験から、努力を続けることの大切さを学びました。まさに「継続は力なり」だと思います。

まとめ

学校で習うことわざは、昔から伝わる知恵や教訓を短く表した言葉です。

小学生は、まず生活や学校で使いやすい定番のことわざから覚えるのがおすすめです。中学生は、意味を理解するだけでなく、読解・作文・スピーチで自然に使えるようにしていきましょう。

特に大切なのは、次の3つです。

  • ことわざの意味を自分の言葉で説明する
  • どんな場面で使うかを考える
  • 例文を作って実際に使ってみる

ことわざは、ただの暗記ではなく、会話や文章を豊かにする表現です。定番のことわざを少しずつ覚えて、国語の学習や日常生活に役立てていきましょう。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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