ことわざ 国語でよく出るもの|授業とテストに役立つ一覧

ことわざは、昔から伝わる短い言葉で、教訓・経験・考え方をわかりやすく表したものです。

国語の授業やテストでは、ただ暗記するだけでなく、

「どんな意味か」
「どんな場面で使うか」
「似た意味・反対の意味のことわざは何か」

まで問われることがあります。

この記事では、小学生・中学生の国語でよく出ることわざを、意味やテストでの覚え方とあわせて整理します。

目次

ことわざは国語でなぜよく出る?

ことわざは、国語の語句学習でよく扱われます。

理由は、ことわざを学ぶことで、言葉の意味だけでなく、昔から伝わる考え方や表現の工夫も理解できるからです。

ことわざとは何か

ことわざとは、昔から多くの人に使われてきた短い言葉です。

たとえば、次のようなものがあります。

ことわざ簡単な意味
石の上にも三年がまんして続ければ成果が出る
急がば回れ急ぐときほど安全な方法を選ぶべき
猿も木から落ちる得意な人でも失敗することがある

ことわざには、努力・注意・人間関係・失敗・成功など、生活に役立つ教訓がこめられています。

国語のテストで問われやすいポイント

国語のテストでは、主に次の形で出題されます。

出題パターン
意味を選ぶ「急がば回れ」の意味として正しいものを選ぶ
空欄を補う「二兎を追う者は一兎をも得ず」の「兎」を答える
使い方を選ぶ例文に合うことわざを選ぶ
類義語を選ぶ似た意味のことわざを選ぶ
誤用を見抜く場面に合わない使い方を選ぶ

特にテストでは、言葉そのものを覚えるだけでなく、場面に合っているかが大切です。

国語でよく出ることわざ一覧

ここからは、国語の授業やテストでよく出ることわざを、意味ごとに整理して紹介します。

努力・継続を表すことわざ

努力や続けることの大切さを表すことわざは、国語のテストでよく出ます。

ことわざ意味使う場面
石の上にも三年つらくても続ければ成果が出る勉強や練習を続けるとき
継続は力なり続けることが力になる毎日の努力を励ますとき
塵も積もれば山となる小さなものでも積み重なると大きくなる少しずつ貯金・勉強するとき
雨垂れ石を穿つ小さな努力でも続ければ大きな結果になる長期的な努力を表すとき
千里の道も一歩から大きな目標も最初の一歩から始まる新しいことを始めるとき

テストでの覚え方

努力系のことわざは、「続ける」「積み重ねる」「あきらめない」という言葉と結びつけて覚えるとわかりやすいです。

たとえば、「石の上にも三年」と「雨垂れ石を穿つ」は、どちらも長く続けることの大切さを表します。

注意・慎重さを表すことわざ

失敗を防ぐための注意を表すことわざも、国語でよく出ます。

ことわざ意味使う場面
転ばぬ先の杖失敗しないように前もって準備するテスト前に復習するとき
石橋を叩いて渡るとても慎重に物事を進める念入りに確認するとき
念には念を入れよ十分に注意したうえで、さらに確認する忘れ物やミスを防ぐとき
備えあれば憂いなし準備しておけば心配がない災害・試験・発表の準備
後悔先に立たず終わったあとで悔やんでも遅い準備不足を反省するとき

テストでの覚え方

注意系のことわざは、「事前の準備」か「後から悔やむ」かで分けると覚えやすいです。

事前に備える後で悔やむ
転ばぬ先の杖後悔先に立たず
備えあれば憂いなし覆水盆に返らず
念には念を入れよあとの祭り

失敗・油断を表すことわざ

失敗や油断に関することわざは、例文問題で出やすい分野です。

ことわざ意味使う場面
猿も木から落ちる得意な人でも失敗する上手な人がミスしたとき
河童の川流れその道の名人でも失敗する得意分野で失敗したとき
弘法にも筆の誤り名人でも失敗することがある字や作業のミスをしたとき
油断大敵少しの油断が大きな失敗につながる最後まで気を抜かないとき
一寸先は闇先のことはわからない将来の不確かさを表すとき

似た意味のことわざに注意

次の3つは、意味がとても似ています。

ことわざ共通する意味
猿も木から落ちる得意な人でも失敗する
河童の川流れ得意な人でも失敗する
弘法にも筆の誤り名人でも失敗する

テストでは、これらを類義語として答えさせる問題が出ることがあります。

人間関係・態度を表すことわざ

友達関係や人との付き合い方を表すことわざも、国語でよく扱われます。

ことわざ意味使う場面
親しき仲にも礼儀あり仲がよくても礼儀は必要友達や家族に失礼なことをしたとき
情けは人の為ならず人に親切にすると、いつか自分にも返ってくる人助けをするとき
口は災いの元不用意な発言が問題を起こす言いすぎを注意するとき
壁に耳あり障子に目あり秘密はどこで聞かれているかわからないうわさ話を注意するとき
類は友を呼ぶ似た者同士は自然に集まる似た性格の人が仲良くなるとき

「情けは人の為ならず」は誤解に注意

「情けは人の為ならず」は、人に親切にするのはその人のためにならないという意味ではありません。

正しくは、人に親切にすると、めぐりめぐって自分のためにもなるという意味です。

国語のテストでは、間違いやすい意味として出されることがあります。

たとえ・比較を表すことわざ

物事の違いや価値の差を表すことわざも、選択問題でよく見かけます。

ことわざ意味使う場面
月とすっぽん2つのものが大きく違う実力や見た目の差が大きいとき
雲泥の差比べものにならないほど差がある成績や結果に大きな差があるとき
どんぐりの背比べどれも大差がない似たようなものを比べるとき
五十歩百歩少し違っても本質的には同じどちらも大して変わらないとき
焼け石に水少しの努力では効果がほとんどない対策が足りないとき

反対の意味で覚えるとわかりやすい

大きな差がある大きな差がない
月とすっぽんどんぐりの背比べ
雲泥の差五十歩百歩

このように、反対の意味の組み合わせで覚えると、テストで迷いにくくなります。

行動・判断を表すことわざ

行動の仕方や判断についてのことわざは、作文や読解問題にも役立ちます。

ことわざ意味使う場面
急がば回れ急ぐときほど安全な方法を選ぶべき近道より確実な方法を選ぶとき
二兎を追う者は一兎をも得ず欲張るとどちらも失う同時に多くを求めすぎるとき
虻蜂取らず2つを狙って両方失う欲張って失敗したとき
善は急げよいことはすぐに実行するべき早く行動したほうがよいとき
思い立ったが吉日やろうと思った日が始めるのに良い日決心して始めるとき

「急がば回れ」と「善は急げ」の違い

この2つは、どちらも行動に関係しますが、意味が違います。

ことわざ重点
急がば回れ急ぐときほど慎重に進む
善は急げよいと思ったことは早く始める

「急ぐべきか」「慎重に進むべきか」を場面で判断しましょう。

テストで特によく出ることわざ20選

ここでは、まず覚えておきたい定番のことわざを20個にしぼって整理します。

ことわざ意味
石の上にも三年がまんして続ければ成果が出る
急がば回れ急ぐときほど確実な方法を選ぶ
猿も木から落ちる得意な人でも失敗する
河童の川流れ名人でも失敗する
弘法にも筆の誤りすぐれた人でも間違える
転ばぬ先の杖失敗する前に準備する
後悔先に立たず終わってから悔やんでも遅い
塵も積もれば山となる小さなものも積もれば大きくなる
二兎を追う者は一兎をも得ず欲張るとどちらも失う
虻蜂取らず2つを狙って両方失う
月とすっぽん大きな差がある
どんぐりの背比べどれも大差がない
口は災いの元不用意な発言は問題を起こす
親しき仲にも礼儀あり仲がよくても礼儀は必要
情けは人の為ならず親切はめぐって自分にも返る
犬も歩けば棒に当たる行動すると災難や幸運に出会うことがある
井の中の蛙大海を知らず狭い世界だけで満足している
馬の耳に念仏何を言っても効果がない
のれんに腕押し手ごたえがない
焼け石に水少しの対策では効果がない

まずはこの20個を、意味と使う場面までセットで覚えましょう。

国語のテストで間違えやすいことわざ

ことわざは、似た表現や誤解しやすい意味があるため、テストでひっかけ問題になりやすいです。

意味を間違えやすいことわざ

ことわざ間違いやすい解釈正しい意味
情けは人の為ならず親切は相手のためにならない親切はめぐって自分のためになる
犬も歩けば棒に当たる悪いことだけが起こる災難にも幸運にも出会うことがある
濡れ手で粟苦労して利益を得る苦労せずに利益を得る
役不足その人には役目が重すぎるその人の力に対して役目が軽すぎる
住めば都都会に住むとよいどんな場所でも慣れれば住みよく感じる

特に「情けは人の為ならず」は、日常でも誤解されやすいので注意しましょう。

漢字を間違えやすいことわざ

正しい表記注意点
石橋を叩いて渡る「石橋」を「石端」などと書かない
二兎を追う者は一兎をも得ず「兎」の漢字に注意
虻蜂取らず「虻」と「蜂」が難しい
濡れ手で粟「泡」ではなく「粟」
対岸の火事「対岸」は向こう岸のこと

漢字で書く問題では、意味だけでなく正しい表記も確認しておくと安心です。

ことわざを効率よく覚えるコツ

ことわざは数が多いので、丸暗記だけでは忘れやすくなります。

意味・場面・似た言葉をセットにして覚えるのが効果的です。

意味のグループで覚える

まずは、次のように意味ごとに分けましょう。

グループ
努力石の上にも三年、塵も積もれば山となる
注意転ばぬ先の杖、石橋を叩いて渡る
失敗猿も木から落ちる、弘法にも筆の誤り
欲張り二兎を追う者は一兎をも得ず、虻蜂取らず
人間関係親しき仲にも礼儀あり、口は災いの元

同じ意味のグループで覚えると、類義語問題にも強くなります。

例文で覚える

意味だけを覚えるより、例文で覚えるほうが使い方が身につきます。

ことわざ例文
急がば回れ近道は危ないから、急がば回れで安全な道を行こう。
石の上にも三年ピアノはすぐに上達しないが、石の上にも三年だ。
口は災いの元友達の悪口を言ってしまい、口は災いの元だと思った。
転ばぬ先の杖明日の発表に備えて、転ばぬ先の杖で練習しておく。

例文を作るときは、学校生活・部活動・友達関係など、自分に身近な場面にすると覚えやすくなります。

類義語と対義語で覚える

ことわざは、似た意味や反対の意味で整理すると、テスト対策に役立ちます。

関係ことわざ
似た意味猿も木から落ちる・弘法にも筆の誤り
似た意味二兎を追う者は一兎をも得ず・虻蜂取らず
反対に近い意味急がば回れ・善は急げ
反対に近い意味月とすっぽん・どんぐりの背比べ

ただし、完全な反対語ではない場合もあります。

テストでは、場面にいちばん合うものを選ぶことが大切です。

国語のテスト対策に使える確認問題

最後に、よく出ることわざの確認問題を解いてみましょう。

問題1:意味に合うことわざを選びましょう

次の意味に合うことわざを選びましょう。

  1. 得意な人でも失敗することがある
  2. 急ぐときほど安全な方法を選ぶべき
  3. 人に親切にすると、めぐって自分のためになる
  4. 欲張ると、どちらも失ってしまう
  5. 仲がよくても礼儀は大切である

選択肢:

ア. 急がば回れ
イ. 情けは人の為ならず
ウ. 親しき仲にも礼儀あり
エ. 猿も木から落ちる
オ. 二兎を追う者は一兎をも得ず

解答

番号解答
1
2
3
4
5

問題2:空欄に入る言葉を答えましょう

  1. 石の上にも( )
  2. 転ばぬ先の( )
  3. 月と( )
  4. 馬の耳に( )
  5. 塵も積もれば( )となる

解答

番号解答
1三年
2
3すっぽん
4念仏
5

問題3:使い方が合っているものを選びましょう

次のうち、「急がば回れ」の使い方として正しいものはどれでしょう。

ア. 急いでいるから、危ない近道を走って行った。
イ. 急いでいるからこそ、安全で確実な道を選んだ。
ウ. 急いでいるので、何も考えずに行動した。

解答

正解は、です。

「急がば回れ」は、急ぐときほど、危険な近道よりも安全で確実な方法を選ぶべきだという意味です。

まとめ

国語でよく出ることわざは、意味だけでなく、使う場面・似た意味・間違いやすいポイントまで覚えることが大切です。

まずは、次のような定番のことわざから覚えましょう。

分野覚えたいことわざ
努力石の上にも三年、塵も積もれば山となる
注意転ばぬ先の杖、石橋を叩いて渡る
失敗猿も木から落ちる、弘法にも筆の誤り
欲張り二兎を追う者は一兎をも得ず、虻蜂取らず
人間関係親しき仲にも礼儀あり、情けは人の為ならず

ことわざは、授業やテストだけでなく、作文・読書・会話でも役立ちます。

丸暗記で終わらせず、「どんな場面で使う言葉か」を考えながら覚えていきましょう。

この記事を書いた人

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辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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