慣用句 テスト対策|覚えておきたい基本表現まとめ

慣用句は、国語の定期テスト・実力テスト・入試でよく出る語句問題の一つです。

ただし、慣用句は言葉をそのまま読んでも意味がわかりにくいものが多いため、「意味」「使い方」「似た表現との違い」をセットで覚えることが大切です。

この記事では、テスト前に覚えておきたい基本の慣用句を、意味・例文つきでわかりやすくまとめます。

目次

慣用句とは

慣用句とは、二つ以上の言葉が結びついて、全体で特別な意味を表す言い回しのことです。

たとえば「目がない」は、文字どおり「目が存在しない」という意味ではありません。

「甘いものに目がない」のように使うと、とても好きであるという意味になります。

慣用句の例

慣用句意味例文
目がないとても好き私はチョコレートに目がない。
手を焼く対応に困る先生はいたずら好きの生徒に手を焼いた。
胸をなで下ろす安心する忘れ物が見つかって胸をなで下ろした。

慣用句は、会話や作文を豊かにするだけでなく、文章読解でも意味を正しくつかむために役立ちます。

慣用句がテストに出る理由

慣用句は、単なる暗記問題として出るだけではありません。

文章の中で使われた慣用句の意味を読み取ったり、正しい使い方を選んだりする問題として出されることもあります。

テストで問われやすいポイント

テストでは、主に次のような形で出題されます。

  • 慣用句の意味を選ぶ問題
  • 空欄に合う慣用句を入れる問題
  • 例文に合う意味を答える問題
  • 似た慣用句やことわざとの違いを問う問題
  • 誤った使い方を選ぶ問題

特に注意したいのは、言葉の一部だけを見て意味を想像すると間違えやすいことです。

たとえば「鼻にかける」は「鼻に何かをかける」という意味ではなく、自慢するという意味です。

テスト前に覚えたい基本の慣用句一覧

ここでは、テスト対策で優先して覚えたい慣用句を、体の部位ごとに整理します。

体に関する慣用句は数が多く、テストにも出やすいので、まずはここから覚えるのがおすすめです。

「目」を使う慣用句

慣用句意味例文
目がないとても好き兄はラーメンに目がない。
目を丸くするとても驚く突然の発表にみんなが目を丸くした。
目に余る見過ごせないほどひどい彼の失礼な態度は目に余る。
目を光らせる注意して見張る先生が廊下に目を光らせている。
目を通すざっと読む提出前に作文に目を通した。

「目」を使う慣用句は、見る・注意する・判断するという意味につながるものが多いです。

「口」を使う慣用句

慣用句意味例文
口が軽い秘密をすぐ話す口が軽い人には相談しにくい。
口をはさむ横から意見を言う話し合いの途中で口をはさんだ。
口がすべる言うつもりのないことを言うつい口がすべって秘密を話してしまった。
口をそろえるみんなが同じことを言う友達は口をそろえて彼をほめた。
口に合う味の好みに合うこの料理は私の口に合う。

「口」の慣用句は、話すこと・食べること・言葉の使い方に関係するものが多くあります。

「手」を使う慣用句

慣用句意味例文
手を焼く対応に困る母は弟のわがままに手を焼いている。
手が空く仕事がひと段落する手が空いたら手伝ってください。
手に汗を握るはらはらする手に汗を握る試合だった。
手を貸す助ける困っている友達に手を貸した。
手を抜くいい加減にする練習で手を抜いてはいけない。

「手」は行動や作業を表すことが多いため、助ける・困る・作業するなどの意味で使われます。

「足」を使う慣用句

慣用句意味例文
足を洗う悪い行いや仕事をやめる彼は悪い仲間から足を洗った。
足が出る予算を超える旅行代が予定より足が出た。
足を引っ張るじゃまをする不注意な行動がチームの足を引っ張った。
足が棒になる長く歩いて足がひどく疲れる遠足で足が棒になった。
足元を見る弱みにつけこむ困っている人の足元を見るような商売はよくない。

「足」を使う慣用句は、行動・移動・立場に関係するものが多いです。

「顔・鼻・耳」を使う慣用句

慣用句意味例文
顔が広い知り合いが多い父は地域で顔が広い。
顔に泥を塗る名誉を傷つける無責任な行動で学校の顔に泥を塗った。
鼻が高い誇らしい弟が表彰されて家族は鼻が高い。
鼻にかける自慢する彼は成績がよいことを鼻にかけている。
耳が痛い指摘が自分に当てはまり、聞くのがつらい勉強不足を注意されて耳が痛かった。
耳を貸す人の話を聞く友達の意見にも耳を貸そう。

「顔・鼻・耳」の慣用句は、人の評価・自慢・聞く態度に関する意味で出題されやすいです。

感情を表す慣用句も覚えておこう

感情を表す慣用句は、作文や読解問題でよく使われます。

人物の気持ちを読み取る問題にもつながるため、意味だけでなく、どんな場面で使うかも確認しておきましょう。

うれしい・安心する気持ち

慣用句意味例文
胸がいっぱいになる感動や喜びで心が満たされる卒業式で胸がいっぱいになった。
胸をなで下ろす安心する試験に合格して胸をなで下ろした。
心が弾むうきうきする遠足の前日は心が弾む。

怒り・悔しさを表す気持ち

慣用句意味例文
腹が立つ怒る約束を破られて腹が立った。
頭にくる強く怒る失礼な言い方に頭にきた。
歯がゆい思うようにできず、もどかしい助けたいのに何もできず歯がゆい。

驚き・緊張を表す気持ち

慣用句意味例文
息をのむ驚きや感動で一瞬息が止まるように感じる美しい景色に息をのんだ。
手に汗を握るはらはらする決勝戦は手に汗を握る展開だった。
胸が高鳴る期待や緊張でどきどきする発表前で胸が高鳴った。

間違えやすい慣用句に注意

テストでは、意味を取り違えやすい慣用句が狙われることがあります。

特に、言葉の印象だけで判断すると間違いやすいものは要注意です。

意味を間違えやすい慣用句

慣用句正しい意味注意点
気が置けない遠慮せず親しくできる「気を使う相手」という意味ではない
役不足その人の能力に対して役目が軽すぎる「力不足」と混同しやすい
煮詰まる議論や考えがまとまりかける「行きづまる」と混同しやすい
失笑する思わず笑い出す「あきれて笑う」とだけ覚えない
敷居が高い不義理などがあって行きにくい高級すぎて入りにくい意味で使われることもあるが、テストでは本来の意味に注意

このような表現は、日常会話で広く使われる意味と、辞書的・伝統的な意味がずれる場合があります。

テスト対策では、学校の授業・教科書・辞書で確認した意味を優先して覚えましょう。

慣用句とことわざ・四字熟語の違い

慣用句と一緒に、ことわざや四字熟語が出題されることもあります。

違いを簡単に整理しておきましょう。

種類特徴
慣用句二つ以上の言葉が結びつき、特別な意味を表す目がない、手を焼く
ことわざ昔から伝わる教訓や知恵を表す急がば回れ、猿も木から落ちる
四字熟語漢字四文字で意味を表す熟語一石二鳥、喜怒哀楽

慣用句は、必ずしも教訓を表すとは限りません。

一方、ことわざは人生の教えや注意を表すものが多いです。

慣用句を効率よく覚える勉強法

慣用句は数が多いので、ただ一覧を眺めるだけでは覚えにくいです。

テスト対策では、次の順番で学習すると効率よく覚えられます。

1. 体の部位ごとに覚える

まずは「目」「口」「手」「足」など、同じ言葉を含む慣用句ごとに覚えましょう。

たとえば「目」を使う慣用句だけをまとめると、意味のつながりが見えやすくなります。

2. 意味だけでなく例文も読む

慣用句は、意味だけを覚えるよりも例文で覚えたほうが定着しやすいです。

「手を焼く=困る」と覚えるだけでなく、

先生は元気すぎる生徒に手を焼いた。

のように、文の中で確認しましょう。

3. 自分で短い文を作る

テストで使える力をつけるには、自分で例文を作る練習が効果的です。

たとえば「胸をなで下ろす」を覚えるなら、

なくした財布が見つかって胸をなで下ろした。

のように、自分の生活に近い文にすると覚えやすくなります。

4. 間違えた慣用句だけをノートにまとめる

すべてをノートに写す必要はありません。

テスト前は、次のような慣用句だけを集めると効率的です。

  • 意味を間違えた慣用句
  • 読み方が不安な慣用句
  • 似た意味と混同した慣用句
  • 例文で使えなかった慣用句

「覚えたつもり」の表現を減らすことが、得点アップにつながります。

テスト直前チェック問題

最後に、よく出る慣用句の確認問題に挑戦してみましょう。

問題

次の文の意味に合う慣用句を選びましょう。

  1. 長い間歩いて、とても足が疲れた。
  2. 予算よりお金が多くかかってしまった。
  3. 相手の考えを知ろうとする。
  4. とても驚いたり感心したりする。
  5. 安心する。
  6. 秘密をうっかり話してしまう。
  7. 他人の成功や行動のじゃまをする。
  8. 自慢する。
  9. とても好きである。
  10. はらはらして見守る。

解答

番号答え
1足が棒になる
2足が出る
3腹を探る
4舌を巻く
5胸をなで下ろす
6口がすべる
7足を引っ張る
8鼻にかける
9目がない
10手に汗を握る

間違えたものは、意味だけでなく例文ももう一度確認しましょう。

慣用句のテスト対策は「意味+使い方」で覚えるのが大切

慣用句は、言葉をそのまま読んでも意味がわかりにくい表現です。

そのため、テスト対策では次の3つを意識しましょう。

  • 意味を正しく覚える
  • 例文の中で使い方を確認する
  • 間違えやすい表現を重点的に復習する

特に、体の部位を使う慣用句や、感情を表す慣用句はよく出ます。

一覧をただ暗記するのではなく、短い例文とセットで覚えることで、選択問題・記述問題・作文のどれにも対応しやすくなります。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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