慣用句 穴埋め問題|授業や復習に使いやすい問題集

慣用句は、いくつかの言葉が組み合わさって、全体で特別な意味を表す言い回しです。

たとえば「目を丸くする」は、本当に目が丸くなるという意味ではなく、とても驚くという意味で使います。

この記事では、授業・宿題・家庭学習・テスト前の復習に使いやすいように、慣用句の穴埋め問題をレベル別にまとめました。

問題を解いたあとに、答えと意味も確認できるようにしています。

目次

慣用句の穴埋め問題を解く前に

慣用句とは

慣用句とは、二つ以上の言葉が結びついて、もとの言葉だけではわかりにくい特別な意味を表す表現です。

例を見てみましょう。

慣用句意味
目を丸くするとても驚く
首を長くする楽しみに待つ
油を売るむだ話などをして時間をつぶす
道草を食う途中で寄り道する

慣用句は、会話や作文で使えるようになると、気持ちや様子を短くわかりやすく伝えられます。

穴埋め問題で身につく力

慣用句の穴埋め問題では、次の力をまとめて練習できます。

  • 慣用句の形を覚える力
  • 意味を考えて言葉を選ぶ力
  • 文の流れから答えを判断する力
  • 作文や会話で使える表現力

ただ丸暗記するよりも、意味・例文・使い方をセットで覚えるのがおすすめです。

慣用句 穴埋め問題の使い方

授業で使う場合

授業では、次のように使うと取り組みやすくなります。

使い方目安
導入クイズ5問ほどを口頭で出す
小テスト10問を5〜10分で解く
グループ活動答えの理由を話し合う
作文練習正解した慣用句で短文を作る

答え合わせでは、答えだけでなく「なぜその言葉が入るのか」も確認すると、記憶に残りやすくなります。

家庭学習や復習で使う場合

家庭学習では、次の順番で進めると効果的です。

  1. まずは問題を解く
  2. 答えを見て丸つけする
  3. 間違えた慣用句に印をつける
  4. 意味を声に出して読む
  5. 自分で短い例文を作る

特に、間違えた問題は翌日もう一度解くと定着しやすくなります。

初級 慣用句の穴埋め問題

まずは、小学生や慣用句を学び始めた人向けの基本問題です。

体の一部が入る慣用句を中心にしています。

問題

番号穴埋め問題ヒント
1( )を長くして待つ楽しみに待つ
2( )が高い得意そうにする
3( )を丸くするとても驚く
4( )にたこができる何度も聞かされる
5( )が重いなかなか話そうとしない
6( )を貸す助ける
7( )が回らないお金のやりくりに困る
8( )を引っ張る邪魔をする
9( )が軽い秘密をすぐ話してしまう
10( )を洗う悪いことをやめる

答えと意味

番号答え慣用句意味
1首を長くして待つ楽しみにして待つ
2鼻が高い得意に思う、自慢に思う
3目を丸くするとても驚く
4耳にたこができる同じことを何度も聞かされてうんざりする
5口が重いあまり話そうとしない
6手を貸す手伝う、助ける
7首が回らない借金などでお金のやりくりができない
8足を引っ張る人の成功や行動の邪魔をする
9口が軽い秘密などをすぐ人に話してしまう
10足を洗う悪い行いや仕事をやめる

中級 気持ちや性格を表す慣用句の穴埋め問題

次は、気持ち・性格・人との関わりを表す慣用句です。

作文や会話でも使いやすい表現が多いので、意味までしっかり確認しましょう。

問題

番号穴埋め問題ヒント
1( )を打たれる強く感動する
2( )が痛む悪いことをして心苦しい
3( )をなで下ろす安心する
4( )が弾む楽しくてわくわくする
5( )を鬼にするかわいそうだと思っても厳しくする
6( )が広い人を許す気持ちが大きい
7( )が狭い小さなことを気にしすぎる
8( )を奪われる強くひきつけられる
9( )を許す安心して打ち解ける
10( )が済む満足する、納得する

答えと意味

番号答え慣用句意味
1胸を打たれる強く感動する
2胸が痛む申し訳なさやつらさを感じる
3胸をなで下ろす心配がなくなって安心する
4胸が弾む期待や喜びでわくわくする
5心を鬼にするつらくても相手のために厳しくする
6心が広い人を受け入れる気持ちが大きい
7心が狭い小さなことにこだわり、相手を許しにくい
8心を奪われる強くひきつけられる
9心を許す相手を信頼して打ち解ける
10気が済む満足する、納得する

上級 文の流れで考える慣用句の穴埋め問題

ここからは、文の意味を読み取って答える問題です。

単語だけで判断せず、前後の文の流れをよく見て考えましょう。

問題

番号穴埋め問題
1先生が来るまで、廊下で( )を売っていた。
2学校帰りに( )を食って、帰りが遅くなった。
3友達の発表中に、横から( )をはさまないようにした。
4困っている後輩のために、先輩が( )を折ってくれた。
5二人は本音を伝えるために、( )を割って話し合った。
6先生は、まちがいがないかプリントに( )を光らせた。
7祖母は、家族みんなに( )を配ってくれる。
8相手チームの見事なプレーに、思わず( )を巻いた。
9マラソンの後半で、私はすっかり( )を出した。
10どちらか一方の( )を持つのではなく、公平に話を聞いた。

答えと意味

番号答え慣用句意味
1油を売るむだ話などをして時間をつぶす
2道草道草を食う途中で寄り道する
3口をはさむ他人の話に割り込む
4骨を折る苦労して人のために働く
5腹を割る本音を隠さず話す
6目を光らせる注意して見張る
7気を配る周りに注意して心づかいをする
8舌を巻くとても感心する
9あごあごを出す疲れきる
10肩を持つ一方の味方をする

まとめテスト 慣用句の穴埋め問題10問

最後に、復習用のまとめテストです。

初級・中級・上級の内容を混ぜています。

問題

番号穴埋め問題
1試験に合格し、姉は( )が高い様子だった。
2何度も同じ注意を聞いて、( )にたこができた。
3友達の失敗を見て、( )が痛んだ。
4楽しみにしていた遠足を、( )を長くして待った。
5兄は秘密をすぐ話すので、少し( )が軽い。
6本当の気持ちを伝えるため、友人と( )を割って話した。
7忙しい母に、少しでも( )を貸したい。
8勝った人だけの( )を持つのはよくない。
9予想外の知らせに、みんな( )を丸くした。
10悪い仲間との関係から( )を洗った。

答え

番号答え完成した慣用句
1鼻が高い
2耳にたこができる
3胸が痛む
4首を長くして待つ
5口が軽い
6腹を割る
7手を貸す
8肩を持つ
9目を丸くする
10足を洗う

慣用句の穴埋め問題で間違えやすいポイント

言葉どおりの意味で考えすぎない

慣用句は、言葉をそのまま読んだだけでは意味がわかりにくい表現です。

たとえば「油を売る」は、本当に油を売るという意味ではありません。

むだ話などをして時間をつぶすという意味です。

このように、慣用句は「文字どおりの意味」と「実際に使われる意味」が違うことがあります。

似た言葉と混同しない

慣用句には、似た言葉が入るものがあります。

間違えやすい例正しい慣用句意味
目にたこができる耳にたこができる何度も聞かされてうんざりする
手を長くして待つ首を長くして待つ楽しみに待つ
口を貸す手を貸す手伝う
足を持つ肩を持つ一方の味方をする

答え合わせでは、似た表現との違いも確認しておくと、テストで迷いにくくなります。

意味だけでなく例文も覚える

慣用句は、意味だけを覚えても使い方が身につきにくいです。

次のように、短い例文で覚えると理解しやすくなります。

慣用句例文
胸をなで下ろす忘れ物が見つかって、胸をなで下ろした。
心を鬼にする子どものために、心を鬼にして注意した。
道草を食う学校帰りに道草を食って、帰りが遅くなった。
気を配る司会者は、会場全体に気を配っていた。

慣用句を効率よく覚えるコツ

体の部分ごとにまとめる

慣用句は、体の一部が入るものが多いです。

「目」「耳」「口」「手」「足」などに分けて覚えると、整理しやすくなります。

体の部分慣用句の例
目を丸くする、目を光らせる
耳にたこができる、耳をすます
口が軽い、口をはさむ
手を貸す、手を焼く
足を引っ張る、足を洗う

意味から逆に考える

慣用句を覚えるときは、言葉から意味を覚えるだけでなく、意味から慣用句を思い出す練習も効果的です。

たとえば、次のように練習します。

意味思い出したい慣用句
とても驚く目を丸くする
楽しみに待つ首を長くして待つ
本音で話す腹を割る
一方の味方をする肩を持つ

テストでは、意味を読んで慣用句を答える問題も出やすいので、逆向きの練習をしておくと安心です。

短文を作って使えるようにする

慣用句は、覚えるだけでなく使えるようにすることが大切です。

次のように、自分の生活に近い例文を作ってみましょう。

  • 合格発表まで、首を長くして待った
  • 友達のすごい発表に、舌を巻いた
  • 試合に負けて、弟は肩を落とした
  • 忘れ物が見つかって、胸をなで下ろした

自分で文を作ると、意味だけでなく使う場面も覚えやすくなります。

慣用句 穴埋め問題のまとめ

慣用句の穴埋め問題は、慣用句の形・意味・使い方をまとめて確認できる便利な学習方法です。

特に、次の3つを意識すると効果的です。

  • 答えだけで終わらせず、意味まで確認する
  • 間違えた問題は翌日もう一度解く
  • 覚えた慣用句で短い例文を作る

慣用句は、作文や会話の表現を豊かにする言葉です。

まずは基本の慣用句から少しずつ覚え、問題を解きながら自然に使える表現を増やしていきましょう。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

目次