肩を落とす 意味|落ち込んだ気持ちを表す使い方

「肩を落とす」とは、がっかりして元気をなくす様子を表す慣用句です。

試験に落ちたとき、試合に負けたとき、期待していた結果にならなかったときなど、落ち込んだ気持ちが体の様子に出ている場面で使います。

たとえば、次のように使います。

試合に負けて、選手たちは肩を落とした。

この文では、選手たちが悔しさや残念な気持ちで元気をなくしている様子が伝わります。

目次

肩を落とすの意味

肩を落とすの読み方

「肩を落とす」は、かたをおとすと読みます。

「肩」は体の一部の「かた」、「落とす」は下げる・落ちるようにするという意味の言葉です。

ただし、ここでは本当に肩を意識して下げるというより、落胆して力が抜けた様子を表します。

肩を落とすの基本的な意味

「肩を落とす」の意味は、次のように整理できます。

表現意味
肩を落とすがっかりして元気をなくす
肩を落とした様子失望して力が抜けたように見える様子
肩を落として帰る残念な気持ちのまま帰る

人は落ち込むと、背筋が伸びず、肩が下がったような姿勢になることがあります。

そこから、「肩を落とす」は、気持ちが沈んでいることを体の動きで表す慣用句として使われます。

肩を落とすが表す気持ち

「肩を落とす」は、主に次のような気持ちを表します。

  • がっかりする
  • 落ち込む
  • 期待が外れて残念に思う
  • 失敗して元気をなくす
  • 努力が報われず、気力が下がる

ポイントは、単に「悲しい」だけでなく、期待していた結果にならなかったときの落胆を表しやすいことです。

たとえば、何も期待していなかったことに対しては、あまり「肩を落とす」とは言いません。

肩を落とすの使い方

失敗したときに使う

「肩を落とす」は、失敗した場面でよく使われます。

たとえば、テストで思った点数が取れなかったときや、仕事でミスをしたときです。

例文

  • テストの点数が思ったより低く、彼は肩を落とした。
  • 発表で言葉に詰まり、彼女は肩を落として席に戻った。
  • 大事な場面で失敗して、チーム全員が肩を落とした。

このように、努力したのに結果が出なかった場面と相性がよい表現です。

悪い結果を知ったときに使う

試験・試合・選考・抽選など、結果がはっきり出る場面でも使えます。

例文

  • 不合格の通知を見て、弟は肩を落とした。
  • 抽選に外れたと知り、友人は肩を落としていた。
  • 決勝戦で敗れ、選手たちは肩を落としながら会場を後にした。

「肩を落とす」を使うと、ただ「残念だった」と書くよりも、落ち込んでいる姿が読み手に伝わりやすくなります

期待が外れたときに使う

「肩を落とす」は、大きな失敗だけでなく、日常の小さな残念にも使えます。

例文

  • 楽しみにしていた店が休みで、彼は肩を落とした。
  • 欲しかった商品が売り切れていて、妹は肩を落とした。
  • 雨で遠足が中止になり、子どもたちは肩を落とした。

日常会話では、深刻すぎない残念な気持ちにも自然に使えます。

相手を励ますときにも使う

「肩を落とす」は、落ち込んでいる相手に声をかけるときにも使えます。

例文

  • そんなに肩を落とさないで。次はきっとうまくいくよ。
  • 今回は残念だったけど、肩を落とす必要はないよ。
  • 肩を落としてばかりいないで、次の方法を考えよう。

この場合は、相手の落ち込みすぎをやわらげる言い方になります。

ただし、相手が本当に深く傷ついているときに軽く言うと、冷たく聞こえることもあります。

肩を落とすの例文

日常生活での例文

  • 楽しみにしていた映画のチケットが取れず、彼は肩を落とした。
  • 旅行の予定が中止になり、家族みんなが肩を落とした。
  • ケーキが売り切れていて、子どもは肩を落としていた。
  • せっかく準備したのに雨で中止になり、私は肩を落とした。

学校での例文

  • テストで目標点に届かず、彼女は肩を落とした。
  • 試合に負けて、部員たちは肩を落とした。
  • コンクールで入賞できず、生徒たちは肩を落とした。
  • 宿題を忘れたことに気づき、彼は肩を落として教室に入った。

仕事での例文

  • 企画が採用されず、担当者は肩を落とした。
  • 商談がまとまらず、営業担当は肩を落として会社に戻った。
  • 面接の結果が不採用だと知り、彼は肩を落とした。
  • 長く準備した提案が通らず、チームは肩を落とした。

会話での例文

  • A:試験、どうだった?
    B:だめだった。結果を見て肩を落としたよ。
  • A:そんなに肩を落とさないで。まだ次があるよ。
    B:うん、もう一度がんばってみる。
  • A:欲しかった本、売り切れてたんだ。
    B:それは肩を落とすね。

会話では、「肩を落とした」「肩を落とさないで」の形がよく使われます。

肩を落とすの類語と言い換え表現

肩を落とすの類語

「肩を落とす」は、次のような言葉に言い換えられます。

言い換え表現ニュアンス
がっかりするもっとも一般的でやさしい表現
落ち込む気持ちが沈むことを広く表す
気を落とす元気をなくすことをやや丁寧に表す
落胆する期待が外れて残念に思う、少し硬い表現
意気消沈する元気や勢いを失う、やや重い表現
しょんぼりする元気がなく小さくなった様子を表す
うなだれる顔を下に向けて落ち込む様子を表す

肩を落とすと言い換えの違い

「肩を落とす」は、気持ちだけでなく、姿や様子まで伝えられるのが特徴です。

たとえば、次の2つを比べてみましょう。

伝わる印象
彼はがっかりした。気持ちは伝わるが、様子はやや淡白
彼は肩を落とした。落ち込んだ姿まで想像しやすい

文章で使う場合、「肩を落とす」を入れると、読者がその人の表情や姿勢をイメージしやすくなります。

作文や文章で使いやすい言い換え

作文や日記では、同じ表現ばかり使うと単調になります。

次のように言い換えると自然です。

使いたい場面表現例
軽く残念なときがっかりする、しょんぼりする
結果に失望したとき肩を落とす、落胆する
元気がなくなったとき気を落とす、意気消沈する
見た目まで表したいとき肩を落とす、うなだれる

作文では、人物の気持ちを直接書くだけでなく、動作で表すと文章に表情が出ます。

肩を落とすと似た表現の違い

肩を落とすと気を落とすの違い

「気を落とす」は、元気をなくす・落ち込むという意味です。

「肩を落とす」とかなり近い表現ですが、違いは次のとおりです。

表現特徴
肩を落とす落ち込んだ姿や様子まで表しやすい
気を落とす気持ちが沈むことに重点がある

たとえば、「肩を落として帰った」は、がっかりした姿が見える表現です。

一方で、「気を落とさないで」は、相手を励ます言葉として自然です。

肩を落とすとうなだれるの違い

「うなだれる」は、顔を下に向ける様子を表します。

「肩を落とす」よりも、見た目の動作がはっきりしています。

表現使い方の違い
肩を落とすがっかりして元気をなくす様子
うなだれる頭や顔を下に向けて落ち込む様子

例文で比べると、違いがわかりやすくなります。

  • 彼は不合格の知らせに肩を落とした。
  • 彼は先生に叱られてうなだれた。

「うなだれる」は、反省・恥ずかしさ・深い落ち込みにも使いやすい表現です。

肩を落とすと肩の荷が下りるの違い

「肩を落とす」と「肩の荷が下りる」は、どちらも「肩」を使いますが、意味は反対に近いです。

表現意味
肩を落とすがっかりして落ち込む
肩の荷が下りる負担や責任がなくなってほっとする

たとえば、次のように使います。

  • 試験に落ちて、彼は肩を落とした。
  • 試験が終わって、ようやく肩の荷が下りた。

「肩を落とす」は残念な気持ち、
「肩の荷が下りる」は安心した気持ちを表します。

肩を落とすと胸をなで下ろすの違い

「胸をなで下ろす」は、心配がなくなって安心するという意味です。

「肩を落とす」とは意味が違います。

表現気持ち
肩を落とす残念、失望、落ち込み
胸をなで下ろす安心、ほっとする

「無事だとわかって肩を落とした」と言うと不自然です。

この場合は、次のように言うのが自然です。

無事だとわかって、胸をなで下ろした。

「肩を落とす」は、安心したときではなく、残念な結果になったときに使いましょう。

肩を落とすの間違いやすい使い方

うれしい場面には使わない

「肩を落とす」は、基本的に悪い結果や残念な気持ちに使います。

そのため、うれしい場面では使いません。

不自然な文自然な文
合格して肩を落とした。合格して喜んだ。
優勝して肩を落とした。優勝して笑顔を見せた。
夢がかなって肩を落とした。夢がかなって胸がいっぱいになった。

「肩を落とす」は、気分が下がる場面で使う表現です。

体の痛みを表す言葉ではない

「肩を落とす」は、肩こりや肩の痛みを表す言葉ではありません。

たとえば、次の文は意味が違って伝わります。

肩が痛くて肩を落とした。

この文だと、「痛みで落ち込んだ」という意味にも読めますが、少し不自然です。

肩の症状を言いたい場合は、次のように言いましょう。

  • 肩が痛い
  • 肩がこる
  • 肩に違和感がある
  • 肩が上がらない

「肩を落とす」は、体の状態ではなく、気持ちの落ち込みを表す慣用句です。

「肩が落ちる」より「肩を落とす」が自然

「肩を落とす」は慣用句なので、基本的にはこの形で覚えましょう。

不自然になりやすい表現自然な表現
肩が落ちる肩を落とす
肩を落ちる肩を落とす
肩が落とす肩を落とす

特に作文やテストでは、「肩を落とす」の形で書くのが安全です。

目上の人に使うときは文脈に注意する

「肩を落とす」は、目上の人にも使えます。

ただし、相手に直接言う場合は、少し言い方に注意が必要です。

たとえば、上司に向かって次のように言うと、ややくだけた印象になることがあります。

そんなに肩を落とさないでください。

失礼ではありませんが、相手との関係によっては、次のように言い換えると丁寧です。

  • あまりお気を落とされませんように。
  • 今回は残念でしたが、次につながる部分もあると思います。
  • どうか気を落としすぎないでください。

身近な相手には「肩を落とさないで」で自然ですが、改まった場面では「気を落とす」を使うとやわらかくなります。

肩を落とすを自然に使うコツ

結果が悪かった場面と組み合わせる

「肩を落とす」は、結果が出たあとに使うと自然です。

たとえば、次のような言葉と相性がよいです。

  • 不合格
  • 敗退
  • 落選
  • 失敗
  • 売り切れ
  • 中止
  • 不採用
  • 目標に届かない

例文

  • 不合格の知らせを受け、彼は肩を落とした。
  • 目標に届かず、チーム全員が肩を落とした。
  • 欲しかった商品が売り切れていて、彼女は肩を落とした。

「肩を落として+動作」の形にすると書きやすい

文章では、次の形にすると自然です。

肩を落として+帰る
肩を落として+歩く
肩を落として+席に戻る
肩を落として+会場を後にする

例文

  • 彼は肩を落として家に帰った。
  • 選手たちは肩を落としてベンチに戻った。
  • 発表の結果を聞き、彼女は肩を落として会場を出た。

「肩を落として」のあとに動作を続けると、落ち込んだまま行動している様子が伝わります。

前向きな文と組み合わせると文章に流れが出る

「肩を落とす」は落ち込む表現ですが、そのあとに前向きな内容を続けることもできます。

例文

  • 試合に負けて肩を落としたが、次の日からまた練習を始めた。
  • 不採用の知らせに肩を落としたものの、彼はすぐに次の会社へ応募した。
  • 結果を見て肩を落としたが、原因を考えることで次の目標が見えてきた。

このように使うと、単なる落ち込みで終わらず、立ち直りや成長につながる文章になります。

肩を落とすの英語表現

英語ではどう表すか

「肩を落とす」を英語にすると、文脈によって表現が変わります。

日本語英語表現の例ニュアンス
肩を落とすbe disappointedがっかりする
肩を落とすfeel down落ち込む
肩を落としているlook dejectedしょんぼりして見える
肩を落として帰るgo home disappointedがっかりして帰る

英語では、日本語のように「肩」をそのまま使うより、がっかりした気持ちを表す表現にするのが自然です。

英語例文

  • He was disappointed with the result.
    彼はその結果に肩を落とした。
  • She looked dejected after the game.
    試合のあと、彼女は肩を落としているように見えた。
  • They went home disappointed.
    彼らは肩を落として帰った。

日本語の「肩を落とす」は姿まで含んだ表現ですが、英語では「disappointed」や「dejected」を使うと意味が伝わりやすくなります。

肩を落とすのまとめ

「肩を落とす」は、がっかりして元気をなくす様子を表す慣用句です。

試験に落ちたとき、試合に負けたとき、期待していた結果にならなかったときなど、落ち込んだ気持ちが姿に表れている場面で使います。

大切なポイントは、次のとおりです。

  • 「肩を落とす」は「かたをおとす」と読む
  • 意味は「がっかりして元気をなくす」
  • 失敗・不合格・敗北・期待外れの場面で使いやすい
  • 「肩を落として帰る」「肩を落とさないで」の形が自然
  • うれしい場面や安心した場面には使わない
  • 「肩の荷が下りる」「胸をなで下ろす」とは意味が違う

「肩を落とす」を使うと、単に「落ち込んだ」と書くよりも、人物の様子が具体的に伝わる文章になります。

作文や会話で使うときは、残念な結果になった場面に合わせて、自然に使ってみましょう。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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