難読四字熟語 一覧|読み方が難しい有名な言葉まとめ

難読四字熟語とは、漢字の見た目だけでは読み方を判断しにくい四字熟語のことです。

「意味は何となく知っているけれど、正確な読み方がわからない」
「読めそうで読めない」
「漢字が難しくて、テストやクイズで迷う」

このような四字熟語は、国語の学習・漢字検定・受験対策・雑学クイズなどでもよく扱われます。

この記事では、読み方が難しい有名な四字熟語を、意味や使い方とあわせて一覧でわかりやすくまとめます。

目次

難読四字熟語とは?読み方が難しい理由

難読四字熟語が読みにくい理由は、主に次の3つです。

普段あまり使わない漢字が含まれている

たとえば、魑魅魍魎跋扈のように、日常生活ではあまり見かけない漢字が使われている四字熟語があります。

漢字そのものが難しいため、読み方も想像しにくくなります。

読み方が漢字の見た目から推測しにくい

百尺竿頭は「ひゃくしゃくかんとう」と読みます。

「竿」を「さお」と読みたくなりますが、四字熟語では音読みになることが多いため、読み間違いが起こりやすいです。

意味を知らないと読みも覚えにくい

四字熟語は、昔の故事・仏教語・中国の古典などに由来するものも多くあります。

意味や背景を知ると、読み方も記憶に残りやすくなります。

難読四字熟語一覧|有名で読み方が難しい言葉

まずは、読めると語彙力が高く見える有名な難読四字熟語を一覧で確認しましょう。

四字熟語読み方意味使い方の例
不撓不屈ふとうふくつ困難に負けず、強い意志を持ち続けること不撓不屈の精神で挑戦する
侃侃諤諤かんかんがくがく遠慮せず、正しいと思う意見を言い合うこと会議で侃侃諤諤の議論が行われた
喧喧囂囂けんけんごうごう多くの人が口々に騒ぎ立てること発表後、会場は喧喧囂囂となった
魑魅魍魎ちみもうりょうさまざまな化け物。怪しい者たちのたとえ魑魅魍魎がうごめく世界
跳梁跋扈ちょうりょうばっこ悪者などが好き勝手にのさばること不正が跳梁跋扈する状況を正す
鎧袖一触がいしゅういっしょく簡単に相手を打ち負かすこと強豪校を鎧袖一触で破った
乾坤一擲けんこんいってき運命をかけて大勝負に出ること乾坤一擲の策に出る
捲土重来けんどちょうらい一度敗れた者が再び勢いを取り戻すこと来年こそ捲土重来を果たす
一瀉千里いっしゃせんり物事が一気に進むこと。文章や話がよどみないこと一瀉千里に書き上げる
春風駘蕩しゅんぷうたいとうのどかで穏やかな様子春風駘蕩とした人柄
泰然自若たいぜんじじゃく落ち着いていて、少しも動じない様子緊急時にも泰然自若としていた
明眸皓歯めいぼうこうし美しい目と白い歯。美人のたとえ明眸皓歯の人物として描かれる
百尺竿頭ひゃくしゃくかんとうすでに高い境地に達していること百尺竿頭に一歩を進める
鳩首協議きゅうしゅきょうぎ人々が集まって相談すること関係者が鳩首協議する
自家撞着じかどうちゃく自分の言動が前後で矛盾することその説明は自家撞着している
付和雷同ふわらいどう自分の考えを持たず、他人の意見に同調すること付和雷同せずに判断する
粗製濫造そせいらんぞう質の低いものを大量に作ること粗製濫造の記事にならないよう注意する
右顧左眄うこさべん周囲の様子を気にして、なかなか決断しないこと右顧左眄して機会を逃す
意気軒昂いきけんこう意気込みが盛んで元気な様子意気軒昂に目標を語る
剛毅木訥ごうきぼくとつ意志が強く、飾り気が少ないこと剛毅木訥な性格の人物

読み方を間違えやすい難読四字熟語

次の四字熟語は、有名でも読み間違いが起こりやすいものです。

四字熟語正しい読み方間違えやすい点
老若男女ろうにゃくなんにょ「ろうじゃくだんじょ」と読みたくなる
言語道断ごんごどうだん「げんご」と読まない
唯唯諾諾いいだくだく「ゆいゆい」ではなく「いい」
一日千秋いちじつせんしゅう「いちにち」ではなく「いちじつ」
一言居士いちげんこじ何かと一言言わないと気がすまない人
生殺与奪せいさつよだつ「しょうさつ」ではなく「せいさつ」
遠交近攻えんこうきんこう遠くと組み、近くを攻める戦略
因循姑息いんじゅんこそく古いやり方にこだわり、その場しのぎをすること
切磋琢磨せっさたくま「琢磨」の読みを間違えやすい
虚心坦懐きょしんたんかい心にわだかまりがないこと
森羅万象しんらばんしょう「もりら」ではなく「しんら」
百鬼夜行ひゃっきやこう「ひゃくき」ではなく「ひゃっき」

漢字の見た目が難しい四字熟語

ここでは、漢字そのものが難しく、初見では読みづらい四字熟語をまとめます。

四字熟語読み方意味
已己巳己いこみき互いによく似ているもののたとえ
罵詈讒謗ばりざんぼう口汚く悪口を言い、相手を傷つけること
鬼哭啾啾きこくしゅうしゅう亡霊が泣くような、ものすごく不気味な様子
烏兎匆匆うとそうそう月日があっという間に過ぎること
狐疑逡巡こぎしゅんじゅん疑い迷って、なかなか決められないこと
虎視眈眈こしたんたん機会を狙ってじっと様子をうかがうこと
明眸皓歯めいぼうこうし美しい目と白い歯。美人のたとえ
風光明媚ふうこうめいび景色が美しく、自然の眺めがよいこと
鏡花水月きょうかすいげつ目に見えても手に取れない、はかないもののたとえ
鶏鳴狗盗けいめいくとうつまらない技能でも役に立つことがあるということ
多岐亡羊たきぼうよう方針が多すぎて、どうすればよいか迷うこと
狷介孤高けんかいここう頑固で人に合わせず、自分を高く保つこと

国語・受験・漢字クイズで覚えたい難読四字熟語

国語のテストや漢字クイズでは、読み方だけでなく意味も問われることがあります。

四字熟語読み方意味
曖昧模糊あいまいもこはっきりせず、ぼんやりしていること
軽挙妄動けいきょもうどう深く考えず、軽はずみに行動すること
呉越同舟ごえつどうしゅう仲の悪い者同士が同じ場所や状況にいること
起死回生きしかいせい危機的状況から一気に立て直すこと
疑心暗鬼ぎしんあんき疑う心があると、何でも怖く感じること
七転八倒しちてんばっとう苦しんで転げ回ること
栄枯盛衰えいこせいすい栄えたり衰えたりすること
諸行無常しょぎょうむじょうすべてのものは変化し続けるということ
因果応報いんがおうほう行いに応じた報いがあること
勧善懲悪かんぜんちょうあく善をすすめ、悪をこらしめること
一朝一夕いっちょういっせきわずかな期間。短い時間
一騎当千いっきとうせん一人で千人に匹敵するほど強いこと

特に読みにくい難読四字熟語の意味と使い方

一覧だけでは覚えにくい言葉を、少し詳しく見ていきましょう。

已己巳己

読み方:いこみき

「已」「己」「巳」「己」のように、形がよく似た漢字を並べた四字熟語です。

意味は、互いによく似ていて区別しにくいもののたとえです。

例文:
「この2つの案は已己巳己で、細かい違いを見ないと判断しにくい。」

侃侃諤諤

読み方:かんかんがくがく

遠慮せず、正しいと思うことを堂々と言い合うことです。

単なる口げんかではなく、真剣で活発な議論を表すときに使います。

例文:
「新しい企画について、侃侃諤諤の議論が交わされた。」

喧喧囂囂

読み方:けんけんごうごう

多くの人が口々に騒ぎ立てる様子を表します。

「侃侃諤諤」が建設的な議論に使われやすいのに対し、喧喧囂囂は騒がしさや混乱のニュアンスがあります。

例文:
「突然の発表に、会場は喧喧囂囂となった。」

魑魅魍魎

読み方:ちみもうりょう

さまざまな化け物や怪物を表す言葉です。

現代では、怪しい人たち・正体のわからない者たちをたとえて使うこともあります。

例文:
「利権をめぐって魑魅魍魎が集まっているようだった。」

跳梁跋扈

読み方:ちょうりょうばっこ

悪者や好ましくないものが、好き勝手にのさばることです。

かなり強い表現なので、日常会話よりも文章・評論・ニュース解説などで使われやすい言葉です。

例文:
「不正業者が跳梁跋扈する状況を放置してはいけない。」

乾坤一擲

読み方:けんこんいってき

「乾坤」は天地、「一擲」は一度に投げることです。

つまり、運命をかけて大勝負に出ることを表します。

例文:
「会社の存続をかけて、乾坤一擲の新事業に挑む。」

捲土重来

読み方:けんどちょうらい

一度敗れた者が、再び勢いを取り戻して巻き返すことです。

スポーツ・受験・ビジネスなど、再挑戦の場面で使いやすい四字熟語です。

例文:
「今年は悔しい結果だったが、来年こそ捲土重来を期す。」

鎧袖一触

読み方:がいしゅういっしょく

鎧の袖で軽く触れるだけで相手を倒す、という意味から、簡単に相手を打ち負かすことを表します。

非常に強い相手が、相手にならないほど圧勝するイメージです。

例文:
「王者は挑戦者を鎧袖一触で退けた。」

難読四字熟語を覚えるコツ

難読四字熟語は、ただ丸暗記するよりも、意味や使い方とセットで覚えると定着しやすくなります。

読み方を声に出して覚える

難読四字熟語は、目で見るだけでは覚えにくいです。

たとえば、次のように声に出して確認しましょう。

  • 魑魅魍魎:ちみもうりょう
  • 跳梁跋扈:ちょうりょうばっこ
  • 侃侃諤諤:かんかんがくがく
  • 鎧袖一触:がいしゅういっしょく

読めるようになることを最初の目標にすると、学習しやすくなります。

意味を短く言い換える

意味を長く覚えようとすると、かえって混乱します。

次のように、まずは短い言葉に置き換えましょう。

四字熟語短い言い換え
不撓不屈くじけない
泰然自若動じない
乾坤一擲大勝負
捲土重来再挑戦
付和雷同人に流される
右顧左眄迷って決められない

短く意味をつかんでから、例文で使い方を覚えるのがおすすめです。

似た言葉を比べて覚える

難読四字熟語は、似た意味の言葉と比べると違いがわかりやすくなります。

四字熟語意味の違い
侃侃諤諤真剣に意見を言い合う
喧喧囂囂多くの人が騒がしく言い立てる
泰然自若落ち着いていて動じない
春風駘蕩穏やかでのびのびしている
乾坤一擲運命をかけた大勝負
捲土重来失敗後の巻き返し

特に、侃侃諤諤喧喧囂囂は混同しやすいので注意しましょう。

難読四字熟語クイズ

最後に、読み方をチェックしてみましょう。

初級クイズ

問題読み方意味
不撓不屈ふとうふくつ困難に負けないこと
泰然自若たいぜんじじゃく落ち着いて動じないこと
一瀉千里いっしゃせんり一気に進むこと
付和雷同ふわらいどう人の意見に流されること

中級クイズ

問題読み方意味
侃侃諤諤かんかんがくがく遠慮なく議論すること
鎧袖一触がいしゅういっしょく簡単に打ち負かすこと
乾坤一擲けんこんいってき運命をかけた大勝負
右顧左眄うこさべん周囲を気にして決断できないこと

上級クイズ

問題読み方意味
已己巳己いこみき互いによく似ていること
魑魅魍魎ちみもうりょう怪しい者たち、化け物
鬼哭啾啾きこくしゅうしゅう不気味で恐ろしい様子
跳梁跋扈ちょうりょうばっこ悪者がのさばること

難読四字熟語を使うときの注意点

難読四字熟語は、知的で印象的な表現です。

ただし、使い方を間違えると、意味が伝わりにくくなることがあります。

難しすぎる言葉は相手に合わせて使う

難読四字熟語は、文章に深みを出せる一方で、読み手に負担をかけることもあります。

たとえば、日常的な文章では次のように言い換えたほうが伝わりやすい場合があります。

難読四字熟語わかりやすい言い換え
右顧左眄迷って決められない
付和雷同人に流される
跳梁跋扈悪いものがのさばる
鎧袖一触圧倒的に勝つ
已己巳己とてもよく似ている

ブログや作文で使う場合は、四字熟語の直後に短い説明を添えると親切です。

例:
「彼は泰然自若、つまりどんな状況でも落ち着いている人物だった。」

良い意味か悪い意味かを確認する

四字熟語には、良い意味のものもあれば、悪い意味のものもあります。

良い印象で使いやすい言葉悪い意味・注意が必要な言葉
不撓不屈付和雷同
泰然自若粗製濫造
春風駘蕩跳梁跋扈
捲土重来罵詈讒謗
剛毅木訥喧喧囂囂

自己紹介やスピーチで使うなら、不撓不屈・泰然自若・剛毅木訥など、前向きな印象の言葉が使いやすいです。

一方で、跳梁跋扈・罵詈讒謗・粗製濫造などは批判的な意味を持つため、使う場面に注意しましょう。

まとめ

難読四字熟語は、読み方が難しいだけでなく、意味や使い方にも奥深さがあります。

まずは、次のような有名な言葉から覚えるのがおすすめです。

  • 不撓不屈:ふとうふくつ
  • 侃侃諤諤:かんかんがくがく
  • 魑魅魍魎:ちみもうりょう
  • 跳梁跋扈:ちょうりょうばっこ
  • 乾坤一擲:けんこんいってき
  • 捲土重来:けんどちょうらい
  • 泰然自若:たいぜんじじゃく
  • 已己巳己:いこみき

難読四字熟語を覚えると、国語のテストや漢字クイズに強くなるだけでなく、文章表現の幅も広がります。

読み方だけを丸暗記するのではなく、意味・例文・使う場面をセットで覚えていきましょう。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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