お盆の挨拶|親戚・取引先に使える言葉

お盆の挨拶は、相手との関係によって使う言葉が変わります。

親戚には、先祖を敬う気持ち・相手を気遣う言葉を添えると自然です。
取引先には、夏季休業のお知らせ・日頃のお礼・休業中の対応を簡潔に伝えると失礼がありません。

この記事では、親戚・取引先・初盆・お供え・メールで使える「お盆の挨拶」を、場面別にわかりやすく紹介します。

目次

お盆の挨拶で大切なこと

お盆は先祖をしのび、家族や親戚と心を寄せる時期

お盆は、先祖や故人をしのび、家族や親戚が集まることの多い行事です。

そのため、お盆の挨拶では、明るく祝いすぎる表現よりも、落ち着いた言葉相手を思いやる言葉が向いています。

たとえば、親戚には次のような言葉が使いやすいです。

「今年もお盆を迎えましたね。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか」

「ご先祖さまに手を合わせながら、家族みんなで静かに過ごしたいと思います」

「暑い日が続きますので、どうぞお体に気をつけてお過ごしください」

相手別に言葉の丁寧さを変える

お盆の挨拶は、相手によって言葉の距離感を変えると自然です。

相手挨拶の雰囲気使いやすい言葉
親戚あたたかく、やわらかくお変わりありませんか、皆さまお元気ですか
目上の親戚丁寧で落ち着いた表現ご無沙汰しております、ご健勝をお祈りします
取引先簡潔で失礼のない表現平素よりお世話になっております、夏季休業のお知らせ
初盆の相手慰めと気遣いを中心に心静かにお過ごしください、ご冥福をお祈りします

お盆の挨拶で使いやすい基本の言葉

親戚に会ったときの挨拶

親戚に直接会うときは、かしこまりすぎる必要はありません。
ただし、久しぶりに会う場合や目上の親戚には、少し丁寧にすると安心です。

使いやすい例文は次のとおりです。

「ご無沙汰しております。皆さまお変わりありませんか」

「今年もお盆でお会いできてうれしいです」

「暑い中、お疲れさまです。お元気そうで何よりです」

「本日はよろしくお願いいたします」

「ご先祖さまに手を合わせる機会をいただき、ありがとうございます」

親しい親戚なら、次のような自然な言い方でも問題ありません。

「久しぶりですね。元気にしていましたか」

「暑いですね。体調は大丈夫ですか」

「今年もみんなで集まれてよかったです」

親戚に送るLINEやメールの挨拶

遠方に住んでいて会えない場合は、LINEやメールでひと言送るだけでも気持ちが伝わります。

「お盆の時期になりましたね。なかなか伺えず恐縮ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか」

「今年は帰省できませんが、こちらでもご先祖さまに手を合わせたいと思います」

「暑い日が続きますので、どうぞ無理なさらずお過ごしください」

「お盆の準備などでお忙しいことと思います。どうぞお体を大切になさってください」

短く送りたい場合は、次のような文でも十分です。

「お盆ですね。皆さまお元気でお過ごしください」

「今年は伺えませんが、心ばかりですが手を合わせています」

「暑さが厳しいので、どうぞご自愛ください」

親戚に使えるお盆の挨拶文例

帰省するときの挨拶

帰省先で親戚に会うときは、まず迎えてくれたことへの感謝を伝えると好印象です。

「本日はお世話になります。久しぶりに皆さまにお会いできてうれしく思います」

「お盆の忙しい時期にお邪魔いたします。どうぞよろしくお願いいたします」

「今年もご先祖さまに手を合わせる機会をいただき、ありがとうございます」

「暑い中、ご準備いただきありがとうございます。今日はよろしくお願いいたします」

帰省できないときの挨拶

帰省できないときは、行けない理由を長く書くよりも、お詫び・気遣い・手を合わせる気持ちを伝えるとまとまります。

「今年のお盆は都合により伺えず、申し訳ありません。遠方より、皆さまのご健康とご先祖さまへの感謝をお祈りしております」

「今年は帰省がかないませんが、こちらでも静かに手を合わせたいと思います。暑さ厳しき折、どうぞお体を大切になさってください」

「お盆のご準備をお任せする形となり恐縮です。落ち着きましたら、あらためてご挨拶に伺います」

お盆の集まり後に送るお礼の挨拶

お盆の集まりに参加した後は、当日または翌日を目安にお礼を伝えると丁寧です。

「昨日はお世話になり、ありがとうございました。久しぶりに皆さまとお話しでき、心あたたまる時間を過ごせました」

「お盆のご準備からお食事まで、いろいろとお気遣いいただきありがとうございました」

「ご先祖さまに手を合わせ、家族のつながりを感じる一日になりました。暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください」

初盆・新盆の挨拶で使える言葉

初盆ではお悔やみと気遣いを中心にする

初盆・新盆は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆です。
通常のお盆よりも、遺族の気持ちに配慮した言葉を選びましょう。

大切なのは、次の3つです。

・故人をしのぶ気持ちを伝える
・遺族の心身を気遣う
・明るすぎる表現を避ける

使いやすい言葉は次のとおりです。

「初盆を迎えられ、あらためて故人を偲んでおります」

「ご家族の皆さまが、少しでも穏やかに過ごされますようお祈り申し上げます」

「心ばかりではございますが、故人を偲び、手を合わせたいと思います」

「暑さ厳しき折、どうぞご無理なさらずお過ごしください」

初盆の親戚に送る文例

「このたびは初盆を迎えられ、あらためて〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。ご家族の皆さまが心静かに過ごされますよう、遠方より手を合わせております」

「初盆にあたり、本来であればお伺いすべきところ、都合により伺えず申し訳ありません。心ばかりではございますが、お供えをお送りいたしました。御仏前にお供えいただけますと幸いです」

「〇〇様の面影を思い出しながら、静かに手を合わせております。ご家族の皆さまも、どうぞお体を大切になさってください」

初盆で避けたい言葉

初盆の挨拶では、相手を励ますつもりでも負担になる言葉があります。

避けたい表現理由言い換え例
早く元気になってください悲しみを急がせる印象になるどうぞ無理なさらずお過ごしください
もう大丈夫ですね相手の気持ちを決めつける少しでも穏やかに過ごされますように
にぎやかに過ごしてください初盆には軽く聞こえる場合がある心静かにお過ごしください
おめでとうございます弔事には不向き初盆を迎えられ、謹んでお祈り申し上げます

お供えに添えるお盆の挨拶文

お供えを持参するときの言葉

お供えを持参するときは、長く説明する必要はありません。
「心ばかりですが」「御仏前にお供えください」を使うと丁寧です。

「心ばかりですが、御仏前にお供えください」

「ささやかではございますが、故人を偲びお持ちしました」

「お盆にあたり、手を合わせたくお伺いしました」

「ご先祖さまへのお供えとして、お納めいただければ幸いです」

お供えを送るときのメッセージ

お供えを郵送する場合は、品物だけでなく短い挨拶文を添えると気持ちが伝わります。

「お盆にあたり、心ばかりのお供えをお送りいたしました。御仏前にお供えいただけますと幸いです」

「ご先祖さまを偲び、ささやかな品をお送りいたしました。皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます」

「本来であれば直接お伺いすべきところ、失礼ながらお供えをお送りいたします。どうぞお納めください」

初盆の場合は、次のようにするとより丁寧です。

「初盆にあたり、あらためて〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。心ばかりではございますが、お供えをお送りいたしました」

取引先に使えるお盆の挨拶

ビジネスではお盆休みの案内を明確に伝える

取引先へのお盆の挨拶では、季節の言葉だけでなく、休業期間・営業再開日・休業中の対応を明確にすることが大切です。

特に、納品・返信・問い合わせ対応に関係する場合は、早めに連絡しておくとトラブルを防げます。

伝える内容は、次の4つです。

・日頃のお礼
・夏季休業の期間
・休業中の問い合わせ対応
・営業再開日

取引先へのお盆前メール例文

件名:夏季休業のお知らせ

〇〇株式会社
〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を夏季休業とさせていただきます。

項目内容
休業期間〇月〇日(〇)〜〇月〇日(〇)
営業再開日〇月〇日(〇)
休業中の対応休業期間中にいただいたお問い合わせは、営業再開後に順次対応いたします

期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

暑さ厳しき折、皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

休業前に返信をお願いしたいときの文例

お盆休み前に確認や返信が必要な場合は、急かす印象にならないように注意します。

「夏季休業前の確認となり恐縮ですが、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです」

「お忙しいところ恐れ入りますが、休業期間前に一度ご確認いただけますでしょうか」

「休業中の対応が難しくなるため、可能でしたら〇月〇日までにご返信いただけますと助かります」

「差し迫ったご連絡となり恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」

お盆明けに送る取引先への挨拶

お盆明けは、休業中の不便へのお詫びと、通常営業再開の案内を伝えます。

件名:夏季休業明けのご挨拶

〇〇株式会社
〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

夏季休業期間中はご不便をおかけし、誠にありがとうございました。
本日より通常営業を再開しております。

休業中にいただいたお問い合わせにつきましては、順次対応してまいります。
お急ぎの件がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。

今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

お盆の挨拶に使える季節の言葉

8月上旬から中旬に使いやすい表現

お盆の時期は、暑中見舞いや残暑見舞いの時期とも重なります。
メールや手紙では、相手の健康を気遣う言葉を入れると自然です。

使いやすい季節の挨拶は次のとおりです。

「暑さ厳しき折、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか」

「残暑厳しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」

「立秋とは名ばかりの暑さが続いております」

「夏の疲れが出やすい時期ですので、どうぞご自愛ください」

「朝夕に少しずつ秋の気配を感じる頃となりました」

親戚向けのやわらかい季節の挨拶

親戚には、少しくだけた言葉でも問題ありません。

「まだまだ暑い日が続きますね。皆さまお元気ですか」

「お盆の時期になり、家族のことを思い出しています」

「暑い中、準備など大変かと思います。どうぞ無理なさらないでください」

「今年もご先祖さまに手を合わせ、静かに過ごしたいと思います」

取引先向けの丁寧な季節の挨拶

取引先には、丁寧で簡潔な表現が向いています。

「残暑厳しき折、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」

「暑さ厳しき折、皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます」

「立秋を過ぎてもなお厳しい暑さが続いております。皆さまにおかれましては、どうぞご自愛ください」

「夏季休業中はご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます」

お盆の挨拶で避けたい表現

弔事に合わない明るすぎる言葉

お盆は祝い事ではないため、相手や場面によっては明るすぎる言葉を避けたほうが安心です。

避けたい表現の例です。

・おめでとうございます
・楽しいお盆をお過ごしください
・盛大ににぎやかに過ごしましょう
・亡くなったことを軽く扱う言い方

代わりに、次のような言葉を使うと落ち着きます。

「穏やかなお盆をお過ごしください」

「心静かにお過ごしください」

「ご家族皆さまのご健康をお祈り申し上げます」

「故人を偲び、手を合わせております」

取引先にくだけすぎた言葉を使わない

取引先への挨拶では、親しみやすさよりも正確さと丁寧さが大切です。

たとえば、次のような表現は避けたほうが無難です。

避けたい表現言い換え例
お盆休みを取ります夏季休業とさせていただきます
返事は休み明けになります営業再開後、順次対応いたします
休み中は対応できません休業期間中のお問い合わせは、営業再開後に対応いたします
よろしくです何卒よろしくお願い申し上げます

そのまま使えるお盆の挨拶まとめ

親戚に使える短い挨拶

「お盆の時期になりましたね。皆さまお変わりありませんか」

「今年もご先祖さまに手を合わせ、静かに過ごしたいと思います」

「暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください」

「今年は伺えませんが、遠方より手を合わせております」

初盆に使える短い挨拶

「初盆を迎えられ、あらためて故人を偲んでおります」

「ご家族の皆さまが、少しでも穏やかに過ごされますようお祈り申し上げます」

「心ばかりではございますが、御仏前にお供えください」

「暑さ厳しき折、どうぞ無理なさらずお過ごしください」

取引先に使える短い挨拶

「平素より大変お世話になっております」

「誠に勝手ながら、下記の期間を夏季休業とさせていただきます」

「休業期間中にいただいたお問い合わせは、営業再開後に順次対応いたします」

「暑さ厳しき折、皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます」

まとめ

お盆の挨拶は、相手との関係と場面に合わせて言葉を選ぶことが大切です。

親戚には、ご先祖さまをしのぶ気持ち相手の健康を気遣う言葉を添えると、あたたかい挨拶になります。

初盆・新盆では、明るすぎる言葉を避け、故人を偲ぶ気持ち遺族への配慮を中心にしましょう。

取引先には、季節の挨拶だけでなく、休業期間・営業再開日・休業中の対応をわかりやすく伝えることが重要です。

迷ったときは、次のように考えると失礼になりにくいです。

・親戚には「お変わりありませんか」「ご自愛ください」
・初盆には「心静かに」「ご冥福をお祈りします」
・取引先には「夏季休業」「順次対応」「ご理解賜りますよう」

お盆の挨拶は、長く立派な文章でなくてもかまいません。
相手を思いやるひと言が入っていれば、気持ちは十分に伝わります。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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