暑さを気遣う言葉|メールや手紙で使える例文

暑い時期のメールや手紙では、相手の体調を思いやる一言を添えるだけで、文章の印象がやわらかくなります。

ただし、相手との関係や場面に合わない表現を使うと、少し大げさに見えたり、形式的に感じられたりすることもあります。

この記事では、暑さを気遣う言葉を、ビジネスメール・手紙・友人向け・短いメッセージに分けて紹介します。

目次

暑さを気遣う言葉はどんな場面で使う?

暑さを気遣う言葉は、夏のメールや手紙の冒頭、本文の途中、結びの言葉として使えます。

特に使いやすいのは、次のような場面です。

場面使い方
ビジネスメール冒頭や結びに一文添える
手紙・はがき時候の挨拶と一緒に使う
お礼状感謝のあとに体調を気遣う
LINE・チャット短く自然な一言にする
暑中見舞い・残暑見舞い本文や締めの言葉に入れる

たとえば、ビジネスメールなら「暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ」のように丁寧に書きます。

一方、友人や家族には「暑い日が続くから、無理せず過ごしてね」のような自然な表現が合います。

暑さを気遣う言葉の基本表現

まずは、メールや手紙で使いやすい基本表現を確認しましょう。

表現向いている相手印象
暑い日が続いておりますが、ご自愛ください幅広く使える丁寧で自然
厳しい暑さが続きますので、お体にお気をつけください取引先・上司やや丁寧
猛暑の折、くれぐれもご無理なさいませんように目上の人思いやりが強い
暑さが厳しい時期ですので、どうぞお健やかにお過ごしください手紙・改まった文面上品
暑い日が続くので、体調に気をつけてくださいね友人・家族親しみやすい

迷ったときは、「暑い日が続いておりますが、ご自愛くださいませ」を使うと、多くの場面で失礼になりにくいです。

メールで使える暑さを気遣う言葉

メールでは、長すぎる季節の挨拶よりも、用件の邪魔にならない短い一文が向いています。

ビジネスメールの冒頭に使える例文

取引先や上司に送るメールでは、冒頭に軽く季節感を入れると丁寧な印象になります。

例文は次のとおりです。

・暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
・厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
・猛暑の折、貴社の皆様におかれましてはますますご清栄のことと存じます。
・暑さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・連日の暑さの中、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。

ビジネスメールでは、冒頭の挨拶を長くしすぎると本題がぼやけます。

そのため、季節の挨拶は1文にまとめ、すぐに用件へ入ると読みやすくなります。

ビジネスメールの結びに使える例文

メールの最後に暑さを気遣う言葉を入れると、文章が丁寧に締まります。

・暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。
・厳しい暑さが続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
・猛暑が続いております。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・暑さの折、何卒ご無理なさいませんようお願い申し上げます。
・時節柄、体調を崩されませぬようご留意くださいませ。

結びでは、「ご自愛ください」「お体を大切になさってください」「ご留意ください」が使いやすい表現です。

社内メールで使える例文

社内メールでは、取引先ほど改まる必要はありません。

ただし、上司や先輩に送る場合は、くだけすぎない表現を選びましょう。

・暑い日が続いておりますので、どうぞご無理なさらないでください。
・連日の暑さでお疲れも出やすい時期かと存じます。ご自愛ください。
・暑さが厳しくなってまいりましたので、体調には十分お気をつけください。
・お忙しい時期かと存じますが、暑さも続いておりますのでご無理なさいませんように。

社内向けなら、相手の忙しさに触れながら気遣うと自然です。

手紙で使える暑さを気遣う言葉

手紙では、メールよりも少し季節感を出すと、文章にあたたかみが出ます。

手紙の書き出しに使える例文

・厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・夏の日差しがいっそう強く感じられる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
・蝉の声に夏の深まりを感じる季節となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
・連日の猛暑に、外出もためらわれる頃でございます。お変わりございませんでしょうか。
・夏本番を迎え、暑さの厳しい毎日が続いております。

手紙では、気温だけでなく、日差し・蝉の声・夏空・夕立などを入れると、季節感が自然に伝わります。

手紙の結びに使える例文

・暑さ厳しき折、どうぞお健やかにお過ごしください。
・夏の疲れが出やすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。
・まだしばらく暑さが続きそうです。どうぞお体を大切になさってください。
・皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・猛暑の折、無理をなさらず穏やかにお過ごしくださいませ。

手紙の結びでは、相手の健康を祈る言葉で締めると、落ち着いた印象になります。

暑中見舞い・残暑見舞いで使える例文

暑さを気遣う言葉は、暑中見舞いや残暑見舞いでもよく使われます。

ただし、暑中見舞いと残暑見舞いでは使う時期が異なるため、表現も少し変えると自然です。

暑中見舞いに使える言葉

暑中見舞いでは、夏の暑さが本格的になった時期に、相手の健康を気遣う言葉を使います。

・暑中お見舞い申し上げます。厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
・盛夏の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
・連日の猛暑に、体調を崩されていないか案じております。
・暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・本格的な夏を迎えました。どうぞお体を大切にお過ごしください。

残暑見舞いに使える言葉

残暑見舞いでは、暦の上では秋になっても暑さが残る時期に使います。

・残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋とはいえ、厳しい暑さが続いております。
・朝夕に少し秋の気配を感じる頃となりましたが、日中はまだ暑さが残っております。
・夏のお疲れが出やすい時期ですので、どうぞご自愛ください。
・残暑厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・暑さが長引いておりますので、体調を崩されませぬようお気をつけください。

「まだまだ暑いですね」だけで終わらせず、夏の疲れ残る暑さに触れると、残暑見舞いらしい表現になります。

相手別に使える暑さを気遣う言葉

同じ「暑さを気遣う言葉」でも、相手によって合う表現は変わります。

目上の人・上司に使える例文

・暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・猛暑が続いておりますので、どうぞお体を大切になさってください。
・夏のお疲れが出やすい時期かと存じます。何卒ご無理なさいませんように。
・時節柄、体調を崩されませぬようご留意くださいませ。

目上の人には、「気をつけてください」よりも、「ご留意ください」「ご自愛ください」「お体を大切になさってください」が丁寧です。

取引先・お客様に使える例文

・暑さ厳しき折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・厳しい暑さが続いておりますが、貴社の皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
・猛暑の折、皆様におかれましてはどうぞご自愛くださいませ。
・連日の暑さの中、ますますのご発展をお祈り申し上げます。

取引先やお客様には、個人の体調だけでなく、「皆様のご健康」「貴社の皆様」のように組織全体を気遣う表現も使えます。

友人・家族に使える例文

・毎日暑いね。無理せず、涼しくして過ごしてね。
・暑さで疲れが出やすい時期だから、ちゃんと休んでね。
・こまめに水分をとって、体調に気をつけてね。
・寝苦しい日が続くけど、無理しすぎないようにね。
・暑い中、本当にお疲れさま。ゆっくり休んでね。

親しい相手には、形式的な言葉よりも、普段の会話に近い言い方が自然です。

短いメッセージで使える暑さを気遣う一言

LINEやチャット、カードの一言には、短く伝わる表現が向いています。

・暑いので、無理せず過ごしてくださいね。
・体調に気をつけて、涼しくお過ごしください。
・暑さが続きます。どうぞご自愛ください。
・水分をとって、ゆっくり休んでくださいね。
・夏バテしないよう、お体を大切に。
・暑い中お疲れさまです。ご無理なさらずに。
・寝苦しい日が続きますが、少しでも休めますように。
・暑さに負けず、穏やかに過ごせますように。

短いメッセージでは、「暑いですね」だけで終わらせず、相手を気遣う動作を一つ入れるのがポイントです。

たとえば、「水分をとってね」「無理しないでね」「涼しくしてね」などを加えると、思いやりが伝わります。

体調を気遣う言葉に言い換える表現

「暑さを気遣う言葉」は、同じ表現が続くと単調になります。

次のように言い換えると、文章の印象を変えられます。

よくある表現言い換え例
体調に気をつけてくださいお体を大切になさってください
無理しないでくださいご無理なさいませんように
元気でいてくださいお健やかにお過ごしください
暑いので気をつけてください暑さ厳しき折、ご自愛ください
夏バテしないでください夏のお疲れが出ませんように

ビジネスや手紙では、直接的な表現よりも少しやわらかく言い換えると、丁寧に聞こえます。

暑さを気遣う言葉を書くときの注意点

暑さを気遣う言葉は便利ですが、使い方を間違えると不自然になることがあります。

「お体をご自愛ください」は避ける

「ご自愛ください」は、それだけで「自分の体を大切にしてください」という意味を含みます。

そのため、「お体をご自愛ください」と書くと意味が重なります。

自然に書くなら、次のようにします。

・どうぞご自愛ください。
・お体を大切になさってください。
・くれぐれもご自愛くださいませ。

相手に行動を押しつけない

暑い時期には「水分をとってください」「休んでください」と書きたくなります。

親しい相手なら自然ですが、目上の人や取引先には、少し指示のように聞こえる場合があります。

丁寧にするなら、次のように言い換えましょう。

・こまめに水分をとってください。
→ 暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。

・無理しないでください。
→ 何卒ご無理なさいませんようお願い申し上げます。

・休んでくださいね。
→ お体を大切にお過ごしくださいませ。

暑中見舞いと残暑見舞いを混同しない

暑中見舞いと残暑見舞いは、どちらも暑さを気遣う挨拶ですが、使う時期が異なります。

一般的には、暑中見舞いは夏の盛りに使い、残暑見舞いは立秋を過ぎても暑さが残る時期に使うと考えるとわかりやすいです。

時期に迷う場合は、次のように書き分けると自然です。

時期の目安使いやすい表現
夏本番暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください
立秋以降残暑厳しき折、どうぞご自愛ください
9月に暑さが残る頃暑さが長引いておりますので、お体にお気をつけください

そのまま使えるメール例文

ここでは、実際のメールにそのまま使いやすい形で例文を紹介します。

取引先への丁寧なメール例文

件名:〇〇の件について

〇〇株式会社
〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、〇〇の件につきまして、下記のとおりご連絡いたします。

本文

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。

社内向けのメール例文

件名:〇〇の確認について

〇〇さん

お疲れさまです。
〇〇です。

暑い日が続いておりますが、体調などお変わりありませんでしょうか。

〇〇について、確認をお願いしたくご連絡しました。

本文

お忙しいところ恐縮ですが、ご確認をお願いいたします。
暑さも厳しい時期ですので、どうぞご無理なさらないでください。

お礼メールの例文

件名:ご対応のお礼

〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇です。

このたびは、〇〇についてご対応いただき、誠にありがとうございました。

連日の暑さの中、迅速にご対応いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

暑さ厳しき折、どうぞお体を大切になさってください。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

そのまま使える手紙の例文

手紙では、メールよりも少し余韻のある言葉を選ぶと自然です。

改まった手紙の例文

厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

平素は何かとお心にかけていただき、誠にありがとうございます。

おかげさまで、私どもも元気に過ごしております。

まだしばらく暑さが続きそうですので、どうぞご無理なさらず、お健やかにお過ごしください。

皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

親しい人への手紙の例文

毎日暑い日が続いていますが、元気にしていますか。

こちらは暑さに驚きながらも、なんとか元気に過ごしています。

外に出るだけでも疲れやすい時期なので、無理をせず、涼しい時間を選んで過ごしてくださいね。

また落ち着いた頃に、ゆっくり会えるのを楽しみにしています。

暑さを気遣う言葉を自然に書くコツ

暑さを気遣う言葉は、きれいな表現を使うことよりも、相手に合った温度感で書くことが大切です。

相手との距離感に合わせる

取引先には丁寧に、友人には自然に書きます。

たとえば、取引先に「暑いから気をつけてくださいね」と書くと、ややくだけた印象になります。

反対に、友人に「暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ」と送ると、少し堅く感じられることがあります。

相手に合わせて、次のように選びましょう。

相手表現の目安
取引先暑さ厳しき折、ご自愛くださいませ
上司どうぞお体を大切になさってください
同僚暑い日が続きますので、無理しないでください
友人暑いから、体調に気をつけてね
家族水分とって、涼しくして過ごしてね

季節感と体調への気遣いをセットにする

暑さを気遣う言葉は、次の形にすると書きやすくなります。

季節感 + 相手の体調を気遣う言葉

たとえば、次のような形です。

・厳しい暑さが続いておりますが、どうぞご自愛ください。
・夏の疲れが出やすい時期ですので、お体を大切になさってください。
・残暑が続いておりますので、体調を崩されませぬようお気をつけください。

この形を覚えておくと、メールでも手紙でも応用しやすくなります。

具体的な気遣いを入れると温かみが出る

親しい相手には、少し具体的な言葉を入れると気持ちが伝わりやすくなります。

・冷たいものの取りすぎには気をつけてね。
・寝苦しい夜が続くけど、少しでも休めますように。
・外出のときは、無理せず涼しい場所で休んでね。
・忙しいと思うけれど、水分だけは忘れずにね。

相手の生活を思い浮かべた一言にすると、形式的ではない気遣いになります。

暑さを気遣う言葉のまとめ

暑さを気遣う言葉は、夏のメールや手紙に添えるだけで、相手への思いやりが伝わる便利な表現です。

ビジネスでは、次の表現が使いやすいです。

・暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
・厳しい暑さが続きますので、お体を大切になさってください。
・時節柄、体調を崩されませぬようご留意ください。

親しい相手には、次のような自然な言葉が合います。

・暑い日が続くから、無理せず過ごしてね。
・水分をとって、体調に気をつけてね。
・夏バテしないように、ゆっくり休んでね。

大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。

相手との関係に合わせて、暑さの中で相手を思いやる一文を添えることです。

メールでも手紙でも、最後に一言気遣いを入れるだけで、文章全体の印象がやさしくなります。

この記事を書いた人

敬語・丁寧表現、メール・LINEの文例、言葉の意味や違い、言い換え表現、表記ゆれなど、日常や仕事で迷いやすい日本語表現を実用重視で解説しています。
辞書・公的情報・一般的な使用実態などを確認しながら、初心者にもわかりやすい記事作成を心がけています。

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