「了承メール」といっても、実際に相手へ伝えたい内容は大きく2つあります。
1つは、内容を確認したことを伝える返信。
もう1つは、依頼や指示を受け止めたことを伝える返信です。
この2つを混同すると、丁寧に書いたつもりでも少しちぐはぐな印象になりやすくなります。
結論から言うと、確認済みを丁寧に伝えるメールは、「何を確認したか」+「どう受け止めたか」+「次にどうするか」の3点を入れると、短くても感じのよい文面になります。
たとえば、次のような形です。
内容を確認いたしました。
ご依頼の件、承知いたしました。
本日中に対応いたします。
これだけでも、単なる「確認しました」よりずっと丁寧で、相手にも安心感を与えられます。
まず押さえたい「了承」「承知」「確認」の違い
「了承メール」の記事を書くなら、最初に言葉の使い分けを整理しておくことが大切です。
確認済みを伝えたいだけなのか、依頼を受け入れたことまで伝えたいのかで、適切な表現が変わります。
| 伝えたいこと | 向いている表現 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 内容を見た・読んだ | 確認いたしました / 拝見いたしました / 拝読いたしました | 資料・メール本文・案内文の確認 |
| 受け取った | 拝受いたしました / 受領いたしました | 添付ファイル・請求書・資料の受信確認 |
| 指示や依頼を受け止めた | 承知いたしました | 上司・取引先からの依頼や連絡への返信 |
| 接客的に丁寧に受ける | かしこまりました | お客様対応・社外の丁寧なやりとり |
| 相手の事情や申し出を受け入れる | 了承しました | 社内・同等の相手・自分側が受け入れる立場のとき |
迷ったときは、目上の相手や取引先には「了承しました」より「承知いたしました」を選ぶほうが無難です。
また、単に読んだだけなら「承知」よりも、「確認いたしました」「拝見いたしました」のほうが自然です。
ここを使い分けるだけで、文面の精度がかなり上がります。
確認済みを丁寧に伝えるメールの基本形
了承メール・確認メールは、長く書く必要はありません。
むしろ、必要な要素を絞って簡潔にまとめるほうが伝わります。
基本形は次の4ステップです。
あいさつを書く
最初に宛名とあいさつを置きます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
何を確認したかを明確に書く
ここが曖昧だと、相手は「どの件を確認したのだろう」と不安になります。
ご送付いただいた資料を確認いたしました。
日程のご提案、確認いたしました。
修正版データを拝受いたしました。
了承・承知の意思を伝える
確認だけで終わらせず、依頼や方針をどう受け止めたかを一文で添えます。
ご依頼の内容、承知いたしました。
変更後の日程で問題ございません。
その内容にて進めてまいります。
次の行動を書く
最後に、次のアクションや返答予定を入れると、相手が安心できます。
本日中に対応いたします。
明日午前までに修正版をお送りします。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
そのまま使える了承メールの例文
ここからは、ブログ記事にそのまま載せやすいように、場面別で使える例文をまとめます。
資料を確認したと伝える例文
件名:Re: 資料送付の件
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご送付いただいた資料を確認いたしました。
内容、確かに承知いたしました。
社内にて確認のうえ、明日中にご連絡いたします。ご対応いただき、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
ポイント
「確認した」だけで終わらず、次の連絡予定まで入れているため、事務的に見えにくい文面です。
日程を了承する例文
件名:Re: 打ち合わせ日程のご提案
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご提案いただいた日程を確認いたしました。
〇月〇日(〇)14:00より、承知いたしました。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。何卒よろしくお願いいたします。
ポイント
日時をそのまま書き直すことで、認識違いを防げます。
修正依頼を受けたときの例文
件名:Re: 修正のお願い
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご修正依頼の内容を確認いたしました。
ご指摘の点、承知いたしました。
修正版を本日18時までにお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
修正依頼の返信では、受け止めたことと納期をセットで書くのが実用的です。
上司に確認済みを伝える例文
件名:Re: 企画書確認の件
お疲れ様です。
企画書の内容、確認いたしました。
ご指摘いただいた方向で進めます。
修正版は本日中に共有いたします。よろしくお願いいたします。
ポイント
社内なら、社外ほどかしこまらなくても構いません。
ただし、「確認しました」だけで終わらせないことが大切です。
取引先へより丁寧に伝える例文
件名:Re: ご依頼の件
株式会社〇〇
〇〇様いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。ご連絡いただきました件、確認いたしました。
ご依頼の内容、承知いたしました。
速やかに対応し、完了次第ご報告いたします。引き続きよろしくお願い申し上げます。
ポイント
社外向けでは、「確認」+「承知」+「報告予定」の流れがきれいです。
返信が遅れたときの例文
件名:Re: ご確認のお願い
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご返信が遅くなり申し訳ございません。
ご連絡内容を確認いたしました。
ご依頼の件、承知いたしました。
本日中に対応いたします。何卒よろしくお願いいたします。
ポイント
遅れた理由を長く書くより、短くお詫びしてすぐ本題に入るほうが読みやすくなります。
問題ないことを伝える例文
件名:Re: ご確認事項
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご連絡いただいた内容を確認いたしました。
こちらの内容で問題ございません。
このまま進めていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
ポイント
「了承しました」より、「問題ございません」「このまま進めてください」のほうが誤解が少ない場面もあります。
すぐ使える言い換えフレーズ集
毎回同じ文面だと硬く見えやすいため、表現を少しずつ変えられると便利です。
確認したことを伝える言い換え
- 内容を確認いたしました
- 資料を拝見いたしました
- メールを拝読いたしました
- 添付ファイルを拝受いたしました
- 請求書を受領いたしました
承知・了承を伝える言い換え
- 承知いたしました
- かしこまりました
- 問題ございません
- その内容で進めてまいります
- その旨、社内共有いたします
やわらかく締める言い換え
- 引き続きよろしくお願いいたします
- 何卒よろしくお願いいたします
- 完了次第、ご連絡いたします
- 取り急ぎ、確認のご連絡まで申し上げます
- ご対応いただき、ありがとうございます
失礼になりにくい書き方のコツ
丁寧な言葉を並べるだけでは、感じのよいメールにはなりません。
読みやすさと気配りの両方が大切です。
一言だけで終わらせない
「承知しました」「確認しました」だけの返信は、便利ではありますが、場合によっては素っ気なく見えます。
最低でも、次のどちらかは足しましょう。
- 何を確認したか
- 次にどうするか
例
× 承知しました。
〇 ご依頼の件、承知いたしました。本日中に対応いたします。
件名は基本そのままでよい
同じ話題への返信なら、件名は Re: のまま で問題ありません。
件名をむやみに変えると、相手がメールを追いにくくなります。
ただし、途中で話題が変わったなら、内容に合う件名へ変えたほうが親切です。
日時・資料名は書き直す
確認メールでは、相手の文面をそのまま流すより、日時・資料名・ファイル名を自分の文中でもう一度書くほうが安全です。
例
「〇月〇日 15時の打ち合わせ」
「ご送付いただいた見積書」
「修正版の企画書」
これだけで、認識違いを防ぎやすくなります。
敬語を盛りすぎない
丁寧に見せようとして言葉を重ねすぎると、かえって読みにくくなることがあります。
たとえば、
- ご確認させていただきました
- 承知させていただきました
- ご連絡させていただきます
のような形は、場面によっては少しくどく見えます。
短く、意味がはっきり伝わる文面のほうが、実務では好印象です。
使い分けで迷いやすい表現
ここは検索ユーザーが特に迷いやすいポイントです。
「了承しました」と「承知いたしました」の違い
了承しましたは、相手の申し出や事情を受け入れる響きがあります。
一方で、承知いたしましたは、相手の依頼や指示を受け止めたことを丁寧に示しやすい表現です。
そのため、取引先や上司への返信では、まずは承知いたしましたを使うと無難です。
「確認しました」と「拝見いたしました」の違い
- 確認しました
中身をチェックしたことを伝える表現 - 拝見いたしました
資料・文書・メール本文などを丁寧に見たことを伝える表現
資料や文章を読んだことを丁寧に言うなら、拝見いたしましたが使いやすいです。
「了解しました」は使ってよい?
社内の軽いやりとりでは使われることもありますが、上司・取引先・お客様へのメールでは避けるほうが安心です。
迷ったら、承知いたしましたかかしこまりましたを選びましょう。
よくある質問
「了承しました」は失礼ですか?
文法上ただちに誤りとは言えませんが、目上の相手への返信では少し上から聞こえると受け取られることがあります。
そのため、社外や上司向けでは「承知いたしました」「かしこまりました」を選ぶほうが安全です。
「承知しました」だけでも問題ありませんか?
短いやりとりなら成立することもあります。
ただし、ビジネスメールでは何を承知したか、いつ対応するかまで書いたほうが親切です。
件名の「Re:」は消したほうがいいですか?
消さなくて大丈夫です。
同じ用件への返信だと相手に伝わりやすくなります。
ただし、別件になったら件名を変えましょう。
確認だけで、まだ対応できないときはどう書けばよいですか?
次のように書けば十分です。
ご連絡内容を確認いたしました。
社内にて確認のうえ、明日までに改めてご連絡いたします。
「確認したこと」と「次の返答予定」が入っていれば、丁寧な印象になります。
まとめ
了承メールで大切なのは、難しい敬語を並べることではありません。
相手が知りたいことを、短く・はっきり・丁寧に返すことです。
特に意識したいのは、次の3点です。
- 何を確認したかを書く
- 承知・了承の意思を適切な言葉で伝える
- 次の行動や予定を添える
迷ったときは、まずこの形で考えると書きやすくなります。
内容を確認いたしました。
ご依頼の件、承知いたしました。
〇日までに対応いたします。
この基本形を押さえておけば、上司向けにも取引先向けにも応用しやすくなります。
