どこに問題が起きていること?

声を出す「喉」に問題が起きて生じる障害

声を作り出す声帯に問題が起きることで
・声の質が変わる
・声がでなくなる

など声が出しづらくなる状態を音声障害と言います。
 

なんで声が枯れるの?


声が枯れた状態は正式には嗄声(させい)と言います。
嗄声は、声帯が炎症などの異常によって出現します

音声障害の原因

大きく4つの原因があります

◆声帯の酷使
教師・保育士・歌手・アナウンサーなど、声を使用する頻度が高い仕事をしている方は声帯に炎症を起こすことがあります。また、カラオケで歌いすぎて喉が枯れることがありませんか?実はこれも声帯を酷使した結果起きる音声障害なんです。

◆加齢
年齢とともに、声帯は縮んでいきます(萎縮)。縮んでしまうことで、声帯に隙間ができてしまい息が漏れてかすれた様な声になってしまいます

◆喫煙と飲酒
身近に酒焼けした様な声の方はいませんか?お酒の飲み過ぎはのどに炎症を起こしやすくなることが知られています。喫煙についても声帯がむくんだり、はれたりしやすくなり、声が枯れてしまう人が多いです。

◆病気
のどに限定した病気としては、風邪などによるのどの炎症、声帯にできるポリープ、のどのがんが挙げられます。音声障害をきたす病気は多岐にわたります。

ここには記載しませんでしたが、精神的な問題で声が出なくなる、出しにくくなる場合もあります。

気になる症状があれば、まずは耳鼻咽喉科へ受診し、精密検査を受けてみましょう。
 

参考文献・引用資料

1.苅安誠・城本修(編著),改訂 音声障害,建帛社,2012
2.廣瀬肇(編著),音声障害治療学,医学書院,2018
3.城本修・小池三奈子・遠藤裕子・生井友紀子著,STのための音声障害治療マニュアル,インテルナ出版,2008
4.宮田恵里・佐藤剛史・村上健(編著),声をみる いちばんやさしい音声治療実践ハンドブック,医歯薬出版,2021